自動契約コーナー物語

消費者金融の自動契約コーナーを取材して記事を作っているうちに、全国の自動契約機にすっかり詳しくなった。
特に東京については、自分の足で歩いて、目で見て記事を作成したから、よく知っている。

現在、自動契約機というものは消費者金融にとって必須のものではない。
駅前にあれば宣伝にはなるけど。

プロミスやレイクALSAなどは、新たな銀行システム(モアタイムシステム)を使って、銀行に24時間365日振り込んでくれる。
こうなると、カードを入手しなくてもまったく問題ない。

大手はもう、自動契約コーナーは止めたがっているんじゃないかな。
一時期には、地方都市の駅前に「サラ金ビル」があって景観を乱すと世間から攻撃されたが、今はそんなビルは少ない。

貸金業をやるにはビルオーナーの許諾が必要だ。だから勢い、上から下までサラ金、というビルがいっとき増えた。
グレーゾーン金利が廃止になり、業者が多数潰れていったので、サラ金ビルを埋めるテナントの数は、いきおい減った。

大手では、自動契約コーナーを持っているのは次の4社だけ。

・プロミス
・アコム
・アイフル
・レイクALSA

この4社がすべて同じビルに入っていることは少ない。多くて3社までだ。
取材する側からすると、同じビルだとすごく楽なんだけどね。
もっとも、写真の角度を変えたり、記事を書き分けなきゃいけないという意味での苦労はあるけど。

SMBCモビットも大手だが、もともと持っていた小型の契約機は全廃予定だ。
大手以外ではまだ少ないものの、中小の「セントラル」という会社が関東でも店舗を伸ばしている。

さて、自動契約コーナーのロケーションもいろいろある。
人目を盗んで利用したい客にとっては、入りやすいかどうかの情報が非常に大事。入りやすいかどうかは真っ先に見る。

入りにくい店舗あるある。

・商店街のビル1階にあって、外から戸を開けて入るタイプだ

・ビルの2階以上なのだが、他のテナントが風俗関係ばかりだ

・ビルの2階にあるのだが、テナント専用階段で地上とつながっている

・ビルの上のほうにあるのはいいのだが、エレベーターが1基しかないので利用するのが丸バレだ

そんな入りにくい店舗でも、仕事だと割り切ると全然入れるんですけどね。

ちなみにどこの店舗に行っても、人がいることは本当に少ない。
アコムやアイフルなんかは、手数料無料の提携ATMが外にないので、手数料を惜しんで店内ATMを使う人がまだいるかな。



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