SMBCモビットの小型契約機は、順調に消滅中。予定通り全廃に向けて粛々と進んでいる。
ひとつの時代が着実に終わろうとしているわけだ。
先に書いた通り、スマートフォンを皆が持つようになり、自動契約機時代役目を終えつつある。
ローン専用カードを受け取れるという機能自体は、現代でもまだ意味はある。だがこれも、グループの三井住友銀行が担うようになっている。
それはそうと、SMBCモビットの契約機を取材するのは、私には大変面白いものだった。
小型の赤い契約機が、街の様々なシーンに設置されているさまはなんともいえない。
街歩きに伴う面白さ自体があったのである。
どこかに写真、圧縮して保管してあるんじゃないかと思うのだが、見つからない。
SMBCモビットの契約機が小型なのは、契約と、カード発行機能しかないからだ。ATMは街中のものを使う。
この契約機、こんなところにあった。
- ビルの入口付近
- エポスカードのATMコーナー内
- 商売を止めた商店店頭に据え付け
- 駐車場の一角
- 駅の構内
- 郊外型の消費者金融ブースに並んで
駅の構内なんて面白い。
東武の北千住駅構内にあった。改札の中、つまり駅ナカである。
北千住は駅ナカの飲食店が現在充実しているが、消費者金融まであったのだ。あいみょんもびっくり。
北千住は面白い駅だ。JR線と東武の駅は別だが、地下の千代田線ホームでつながっている。東武に直通する日比谷線との乗換があるからだ。
入場券不要でJR客も使える場所に契約機があったのである。
もっとも、人通りの多いコンコース、契約機の前には長距離客のためのベンチもあり、使いやすいとはとても言えなかったのではないだろうか。
改札の外だが、モビットの契約機は京成上野駅や、東武池袋駅などの構内にもあった。
エポスカードのATMコーナーは街に結構あるが、3基並んだATMのひとつが、実はATMでなくてモビットの契約機だという、シュールな光景はしばしば目にした。
お金を引き出している客の隣で、契約機をいじるというのは、お金を借りたい人にとってはさすがにハードル高かったのではなかろうか。
錦糸町のアルカキット(旧そごう)の1階もATMコーナー内にあったが、モビットの契約機だけ、反対側を向いていて、すだれが付いていた。
足元は丸見えだったけど。
ちなみにSMBCモビットは、スマートフォンでの入出金(セブン銀行ATM)もできるし、夜中や休日にも振り込んでもらえる消費者金融なので、人目を気にしてカードを受け取る必要はとくになくなっている。