私与太郎は、ライターとして自動契約機絡みの仕事をよく手掛けている。
それだけ自動契約機を案内する仕事が世間にあるわけである。
今後はどうなるのだろうか。
自動契約機の、他に替われない仕事は何か。それは、ローン用のカードを即時発行することにある。
これを使って、店内のATMで即日融資が受けられるわけだ。
契約する機能自体は、別に唯一無二のものではない。
スマートフォンがあれば、提出書類のアップロードも簡単である。
そして、カードを受け取る機能すら、すでに必須のものではない。
プロミスやレイクALSA、SMBCモビットでは、振込時間を拡大しているので、夜中や休日でも手持ちの銀行で融資が受けられる。
また、スマホアプリによってセブン銀行でキャッシングできる仕組みも登場している。
これはSMBCモビット、プロミス、アイフル、レイクALSAで実施している。
だから、急いで融資を受けたい人にとっても、カードを即時入手する必要自体がなくなっている。
「カードローン」という呼称も、徐々に流行らなくなっている。カードを使わないローンが増えるとそうなる。
「キャッシング」ということが増えているように思う。
キャッシングは多義的なので、ローンを差して使うには、本来あまりいい言葉ではないなと思うけど。
クレジットカードによるキャッシングと区別しづらいと思う。
まあ、文句言っても仕方ない。
スマートフォン時代になって、自動契約機の比重は下がりそうなのだけど、そのわりに自動契約機が著しく減っている様子でもない。
駅前にあると宣伝効果はあるだろう。
とはいえ、消費者金融の方針次第では、自動契約機も不要となる。
それが大手の一角、SMBCモビットである。
電話ボックス程度のサイズの赤い自動契約機が、一時期街中に置かれていたのをご存じだろうか。
SMBCモビットの企業カラーは緑色だが、赤い。MUFGグループの「モビット」だった時代の名残である。
これはもう、全廃が決まっていて、急速に数を減らしている。
他の消費者金融と違い、店舗一覧が公開されていないのだが、公式サイトで検索はできる。
検索して改めて驚いたが、本当にもう減った。
東京の中心部には皆無である。池袋、大塚、練馬、大井町、蒲田、一之江といった場所にあるくらい。
この小さなボックスのために歩き回っていたのを思うと、しみじみしてしまう。
神田になんて4か所あったのだから。そんなに必要なのか?
他にも結構、面白い場所にあったのだ。写真、残しておけば資料価値があったな。
SMBCモビットは、スマートフォンでの融資に軸足を移しているのだろうが、グループの三井住友銀行と組んでいるためもある。
三井住友銀行のATMコーナーによく小型の契約機が置かれているが、こちらでの契約完結を推奨しているわけだ。
まあ、銀行のほうが入りやすいですよね。