「カードでギフトカードが買える」業者「金券ねっと」の広告を見ました。
「ショッピング枠の現金化はよくない」とお題目のように唱えているのではなくて、一度、具体的にどうなのか計算をしてみることにします。
クレジットカードでギフトカードが買えるなら、この手順で借金は可能です。
- クレジットカードでギフトカードを購入
- ギフトカードを金券ショップに売却
- カード代金を、クレジットカードで支払う
3の支払額から、2で得た現金を引いて、利息を算出します。
利息が、2で得られる現金の何割になるかを計算し、その支払いサイトの日数で割って365を掛けると年利が出ます。
「金券ねっと」のサイトを見ると、各種近県の中で、「JCBギフトカード」が一番安いです。
1,000円券10枚が、<11,170>円。
そして、金券ショップの買取相場を調べると、1,000円のギフトカードを、現在970円で買い取ってくれるようです。
さらに、支払いサイトもなるべく伸ばします。
実際には、なかなか支払日を選ぶようなことはしづらいかもしれないのですが、最も安い金利を算出してみたいのです。
エポスカードは締め日支払日が同一という珍しいカードで、つまり支払いサイトが月の月数となります。これは有利です。
とはいえ、一般化しづらいので、もう少しよく見られるパターンのカードにします。
オリコ・ジャックス・セディナ・アプラスなどの信販系クレジットカードが、<末締め翌月27日払い>です。これで支払うことにしましょう。
カードを、7月1日に使うことにします。一回払いの支払日は、8月27日です。
支払いサイトが58日となります。
ただし、「金券ねっと」の場合郵送で送られてきます。急いでも、金券ショップに持ち込めるのは翌日です。
ですから、「7月2日に借りて、8月27日に返す」、57日間の借金と考えます。
送料は無料ですので考慮しません。
また、曜日は無視します。
JCBギフトカード10,000円分を金券ショップに持ち込むと、<9,700>円になります。
そして支払額は、ギフトカードの代金、<11,170>円です。
10万円分でも100万円分でも、計算結果は同一です。
まず利息を算出します。
11,170 - 9,700 = 1,470
次に、この57日分について発生した利息を365日分に変換した上で、元本の何パーセントにあたるかを算出すると金利が出ます。
1,470 ÷ 9,700 × 365 ÷ 57 = 0.9704
結果は、97.0%という高金利でした。
検算してみましょう。57日間の利息を算出してみます。
9,700 × 0.9704 ÷ 365 × 57 = 1,469.96
合っています。
実際は、リボ払いにすればもう少し緩和できるでしょう。
ほとんどのカードで、買い物をした後でリボ払いにすることが可能です。
リボ払いであれば15%の利息が多いですから、長期で返済することにより、トータル負担が若干低減されます。
この場合、「リボ払い初回手数料無料」のカードを使うほうが有利です。
いずれにしても、これだけ大きな金利になりますので、よく考えて実行しましょう。