様々な理由で、クレジットカードが作れない人はいるものです。
カードがないと、社会生活に不便をきたすのも事実。
ETCカードが欲しくても、クレジットカードのない人が作れるのは、多額のデポジットが必要な「ETCパーソナルカード」だけ。
今はやりのカーシェアも、ほとんど会員にすらなれません。
電子マネーやQRコード決済を試したくても、現金・預金チャージしか方法のない人にとっては、利便性は大きく制限されています。
そんな中、カードを作れない人を対象としたカードが、ライフカードからひそかに発行されています。
ご存じでしょうか。
ライフカードについて
ライフカードといえば、老舗のクレジットカードです。
もともとライフは信販会社で、オリコ、ジャックス、ニコス、アプラスなどの仲間でした。
現在のライフカードは、珍しいことに消費者金融アイフルの完全子会社です。
ポイントが多く貯まることでも知られているカードです。
もともと誕生月にポイント5倍という大きなメリットがあったのですが、現在はポイント3倍で、多少還元率が落ちました。
また、ETCカード利用の際にポイントが貯まらなくなっている点、珍しいカードです。
それでも多く使えば使うほど翌年のポイント還元率が高くなるポイントプログラムで、依然高い人気を誇るカードです。
年会費有料のライフカードがある
ライフカードの種類は無数にありますが、スタンダードクラスのカードは基本的に年会費無料です。
その中にひっそりと、年会費有料のライフカードがあります。このカードは、ライフカードの公式サイトには掲載されていません。
特設サイトだけで取り上げられています。
審査の方式が違うことを明確にアピールしている、大変珍しいカードです。
スタンダードクラスのカードで年会費が5千円もします。とはいえ、年会費無料のカードと比べて、機能が大きく異なるわけではないのです。
年会費有料のカードの場合、海外旅行傷害保険が付いているメリットはあります。
ですが年会費無料でも、同じ内容の保険の付いたライフカードもあるので、この機能で高い年会費の差が埋まるわけではありません。
「弁護士相談サービス」が付いていますが、最初から弁護士に相談する前提でカードを選ぶ人は少ないでしょう。
弁護士相談サービスは、一般のライフカードでは、ゴールドカード以上にあるサービスです。
このカードは明確に、通常の方法ではカードが作りづらい人をターゲットにして発行されています。
そして、年会費は使ってから徴収ではなくて、カード引き渡しの際に現金代引で徴収するという、極めて珍しい仕組み。
憧れのキャッシュレス生活の入口は、現金払いからスタートです。
言葉は悪いのですが、「あなたはあまり信用できない人なので、本来は年会費無料の価値のカードですが、最初に5千円払ってもらいますよ」という構造がうかがえます。
改めて嘆きたくなるかもしれませんが、5千円支払うことを条件にカードを発行してもらえるのなら、悪くない投資でしょう。
クレジットカードの利用実績と返済実績に乏しい人は、新たにカードを作りづらいものです。
逆にいえば、クレジットカードを作るためには、利用実績と返済実績をゼロから1に替える必要があるのです。
つまり、年会費有料のライフカードを利用すれば、それを足掛かりに普通のカードも作れるようになるのです。
そうすれば晴れて、通常のライフカードを年会費無料で持てるようにもなるわけです。
通常のカードと同じではない。キャッシングは不可
ライフカード(年会費あり)は、クレジットカードのショッピング機能については通常のカードと同一です。ポイントも貯まります。
ただし、キャッシング枠が付いていません。
お金を借りることはできません。
この性質からも、過去の経歴に問題のある人のためのカードであることがうかがえます。
ライフカード(年会費あり)のターゲットはどんな人?
クレジットカードを作れない人は、利用実績に乏しい人だけではありません。もっとストレートな理由があることが多いです。
信用情報期間が保有している個人信用情報が、「ブラック」状態になっている人です。
俗にブラックリストなどといいますが、リストがあるわけではありません。個人の情報に、過去の金融事故が記載されてしまっている人のことをブラックと言います。
自己破産や、弁護士に依頼して債務の任意整理を依頼した場合もこれに該当しますが、もっと軽い状態でもブラックにはなります。
クレジットカードやローンで、2~3か月の延滞を起こしてしまった人です。
重度延滞の記録が付くことで、クレジットカードを複数持っていても、すべて強制解約されてしまいます。
最近多いのは、もっと気楽に延滞してしまう人。
スマートフォンの本体分割代金を、「たかが電話料金」だからと滞納してしまい、ブラック入りする人が多くいます。
スマートフォンの本体分割代金は、電話代と併せて徴収されますが、電話代ではないのです。これは、「ショッピングクレジット」(信販会社の分割払い)を組んで支払っているものなので、滞納すると信用を損ない、ブラック入りです。
かわいそうなケースでは、支払い義務者である保護者が携帯電話料金を延滞して、本人がブラックになってしまうというものも。個人信用情報につく傷は、支払義務者ではなく本人のほうです。
本体分割代金の滞納は、クレジットカードの滞納よりさらに怖いものです。なにも2か月以上延滞しなくても、月をまたいで滞納すると、個人信用情報にばっちりその記録がついてしまいます。
クレジットカードの滞納でも記録は付くのですが、こちらの場合、その後2年間きちんと支払いを続けていると、新しい情報に押し出されて消えてしまいます。
ショッピングクレジットの場合、毎月の各支払いの状況がすべて残ってしまうので、より怖いのです。
ブラックの手前の段階であっても、クレジットカードが作りにくい状態になるわけです。
もっともブラックであろうがその一歩手前であろうが、「法律によってカード所持を制限されている」状態ではありません。
ですからライフカードのように、独自の審査によって発行しようというカード会社があるわけです。
次に、ブラックでなくても、「収入の安定しない人」はクレジットカードが作りにくいもの。
自営業者でも収入の安定しない人はいますが、ライフカード(年会費あり)のターゲットには、夜の仕事の人も含まれているようです。
http://www.lifecard.co.jp/lp/nw/
http://www.lifecard.co.jp/lp/nwa/
こちらの特設サイトは、URLやデザインからも、ナイトワーク従事者の女性狙いです。
基本のカードの色が「ルージュ」であるところからもこれがうかがえます。
そのほか、中高年になるまで現金派として生きてきて、クレジットカードをまったく作ったことのない人も、新たにカードを作りづらいとされています。
履歴が真っ白だと審査がしづらいのです。
自己破産等を過去にして、その記録が5年以上経ってようやく消えた人も、履歴がまったく真っ白です。
この状態と区別しづらいという理由もあります。
ですが、この状態の人の場合、安定した収入があれば、実のところ作れるカードは他にもあります。
流通系などハードル低めです。
他のカードの審査にどうしても通らないというのでなければ、いきなり年会費5千円のカードを申し込む必要まではないでしょう。
ライフカード(年会費あり)の種類
特設サイトにより多少ラインナップが異なっていますが、年会費ありのライフカードは次のとおり。
- ゴールド
- ノワール(黒)
- ライフカード(一般)/ルージュ/バービー
ゴールドとノワールは年会費1万円。青いデザインの一般、またはルージュ、バービーは5千円です。
国際ブランドはMasterCardだけとなります。世界中で使えるので、この点不便はありません。
「ノワール」という不思議な黒いデザインのカード、この必要性が、特設サイトを見てもよくわかりません。
ゴールドと同じ年会費で、保険などのサービスはおおむねゴールドと共通しています。
ただし、国内線の空港ラウンジ利用という、ゴールドの一般的サービスは受けられません。
夜の女性が、お客の前でゴールドカードを出しづらいために選ぶのでしょうか。
もちろん、金色のカードでいい人ならゴールドを選べばいいでしょう。
カードを作りにくい人からすると、ゴールドカードなどというのは簡単に手に入らないのではないかと思うかもしれません。
ですが、ライフカード(年会費あり)に限らず、世間でもゴールドカードの審査難易度は、一般カードとさして変わりません。
特にこの、年会費ありラインナップのゴールドカードなど、18歳以上なら申し込めるものです。
通常のゴールドカードと年会費が変わるわけでもないので、どうしてもゴールドカードが欲しい人は、こちら特設サイト経由で申し込むのもいいのではないでしょうか。
ただしキャッシング枠はありませんので念のため。
ポイントサイト経由がお得
クレジットカードは、多数あるポイントサイトから申し込むと、ポイントバックがもらえます。
ライフカード(有料)も、ポイントサイト経由がお得です。
たとえば、「げん玉」経由で、2019年5月現在「8,000円」のポイントバックがあります。
ポイント付与条件は、カード到着後5,000円利用すること。
高い年会費を取り返せるので、お勧めです。
ライフカード(年会費あり)は、ポイントサイト「モッピー」からどうぞ。 カード作成で、5,000円相当のポイントがもらえます。