先に、今年7月1日からnanacoのポイント還元率が半分になるというニュースが出ていた。
半減の埋め合わせ方法も発表されてはいる。
だがもともとあった、セブン系以外のクレジットカードのポイントを移行や、チャージしてnanacoを使うケースに関しては、間違いなく魅力が半減したと思われる。
そうしたら今度は、同じタイミングでWAONがポイント倍増だって。
WAONで払った際のポイントが、200円につき1ポイントから、2ポイントになるのだそうな。
さすが、激烈なライバル同士らしい。
だが、私はどちらも使っていない。
nanacoは、セブンイレブンで国民健康保険と国民年金を支払うときだけ使っていた。この場合、ポイントも一切付かないのだけど。
国民年金はカード引き落としに変更したし、国民健康保険は1%の手数料を払ってもYahoo公金で支払うことにしたから、もうnanacoに用はない。
脱線するけど、セブンイレブンでこれらの料金を払う際、3回に1回ぐらい店員が「ポイント付きませんけどいいですか?」って訊く。
いろんな客がいるから、自衛のために訊くよう指導があるのだろうか? でもこれほど無駄な質問もないと思う。
「ポイント付かないの? じゃ先に言ってよ、現金で払ったのに!」って怒る客がいるのでしょうか? これほど意味不明なクレームもないな。
話を戻す。
WAONのポイント倍増ということだが、チャージの方法が限られているため、私にはまったく関心がない。
使っている人は結構多いみたいだけど。レジでよく「ワオン」って犬が吠えてる。
家内はイオン銀行一体型の「イオンカードセレクト」を持っているが、このカードの場合、カードからチャージができない。イオン銀行口座からのチャージになってしまう。
イオン銀行からのチャージで、WAONのポイントが付くのはメリットだが、キャッシュレス媒体としては極めて中途半端だ。なんでこんな設計にしたのだろう。
今回の改定で、入口(チャージ)と出口(利用)両方を合わせたポイントが、5割増しになるのはメリットには違いない。
200円につき3ポイントなら、還元率1.5%。この数字が優れていることに異論はない。
イオンカード(WAON一体型)なら、クレジットカードからのチャージができる。ただし、チャージの際に、クレジットカードのポイントも、WAONのポイントも付かない。
それにしても、系列を限った電子マネーっていうのは果たしてどうなんだろう。
- イトーヨーカドーやセブンイレブンではnanaco
- イオンやまいばすけっと、アコレではWAON
両方持って、こう使い分けている人も多いでしょう。
でも、個人的にはそんな電子マネー持たなくていいと思う。
Suicaがあればいいんですよ。Suicaなら、どちらの系列でも使える。
どちらの系列でもない、ファミマでもローソンでもまったく問題なく使える。
しかも、JR東日本系クレジットカードからチャージするたび、ポイント還元率1.5%。
出口ではポイントは付かないのだが、入口だけクレジットカードのポイントを付けてくれることで、どこで使っても大きくポイントが貯まる制度設計になっているのである。
nanacoがシギ(鷸)。WAONがハマグリ。
この両者が闘っているさなか、漁夫Suicaが「漁夫の利」をさらうという格好だ。
どうも流通系は、ポイント争いだと弱い気がする。やはり「割引」で競うのが本来の姿なんだと思う。
だから今回のWAONは英断に映るけども、本当にユーザーニーズに応えているだろうかと疑問もある。
クレジットカードのイオンカードは、家内発行の家族カードで私も持っている。このカードについては、極めて「割引」特典が豊富で、優秀な1枚だと思っている。
私の中では、電子マネーといえばやはりSuica。そういう結論です。
だが、楽天の恐るべきキャンペーン攻勢に押され、徐々に楽天Edyも使うようになっている。こちらも、系列を問わない点についてはいいと思う。