EXCELでこんなものを作ってみました。マクロは入っていないので、ダウンロードしても害はありません。
クレジットカードを選ぶにあたってはさまざまな要素がある。
- ステイタス
- 見た目
- 旅行付加サービス
- 割引サービス
- ポイント還元率
- 入会時特典
- 年会費
- etc.
この中でも、ポイント還元率はかなり大事な要素だ。陸マイラーにも気になるところ。
最近は、年会費を問わず、還元率1.0%以上のカードが多い。一度この手のカードを持ってしまうと、昔ながらの0.5%還元率のカードでは物足りなくていけない。
とはいえ、還元率の比較は結構難しい。
ボーナスポイントの付き方はカードそれぞれ。
そして、利用額によって翌年の還元率が大きくなるカードも多い。
さらに、カードのパフォーマンスを測定する点では、年会費も欠かせない要素。
年会費無料のカードと、年会費3万円のプラチナカードとで、還元率が同一だったらどちらを選ぶか?
もちろん、サービス豊富なプラチナカードを選んでいいのだが、こと還元率に限っていうなら、年会費無料のカードが勝る。
そんなわけで、比較できるシートを作ってみた。
次の条件を二重枠線の中に入力すると、カードのパフォーマンスが測定できる。
- 年会費(税込)
- 初年度年会費
- 年間利用額
- 毎月ごとのポイント還元率
毎月のポイント還元率がちょっと難しいが、ほとんどのカードならすぐ入れられるはず。
例にしてみたのは、恐らくもっとも還元率の設定が難しい例。オリコカードザゴールド。
オリコカードは、旧カードラインナップと新カードラインナップ、真っ二つに分かれている。
会社が力を入れているのは、新カードラインナップのほう。これらは、黒をベースにしたスタイリッシュなカードが多い。
年会費も税込で設定されている。
旧ラインナップはポイントプログラムも古く、金券・共通ポイントとの交換の手間がひとつ余計で面倒。
世間の人気も圧倒的に新ラインナップに集中している。年会費無料の「オリコカードザポイント」など。
だが、旧ラインナップのカード、いいところもあるのである。新ラインナップのように、ポイント有効期限が1年などと短くない。
旧ポイントプログラム(暮らスマイル)の有効期限2年と、新プログラム(オリコポイント)に変更してからの1年と、合計して3年貯められる。
大きく貯めるのは、特にマイルを貯めるのに役立つ。
人気はそれほどないが、旧ラインナップのオリコカードザゴールド、調べれば調べるほど気になってきた。
ポイント還元率は、0.75%からスタート。新ラインナップは、1.0%がベースだから、負けている。
だが、年間200万円使うと、最大で1.25%まで還元率が上がるのである。
1年待たなくても、途中で50万、100万をクリアすればステージは上がる。このあたり、さらに複雑。
便宜上、年間200万円、コンスタントに使っていくことにする。
古いカードだが、まだ募集は続いていて、9月まで初年度年会費無料。これも反映させてみた。
そうすると、初年度から平均還元率で0.99%到達。
その後は、常に1.25%の高い還元率を弾き出す。なかなかすごい。
そして、ゴールドカードの高い年会費(税抜10,000円)も還元率に反映させ、コストパフォーマンスを測定することにする。
まず、年間利用額に平均還元率を掛けたリターン(クレジットカードの利用で得られる金銭的価値)から、さらに年会費を控除する。
出てきた最終リターンを、年間利用額で除すると、年会費を考慮した修正還元率が出てくる。
オリコカードザゴールドの場合、2年目からは修正還元率が0.71%となる。
一番上に、5年間の平均修正還元率が出るようにした。これが、0.77%。
この数字を、オリコカードザゴールドの実力と認定する。
いっぽうで、オリコの新ラインナップとも比較してみる。
格安プラチナとして人気の「オリコカードザプラチナ」。年会費は税込2万円。
ポイント還元率は1.0%。誕生月は2.0%。
こちらでカードの実力である、5年間平均修正還元率を測定すると、0.55%。
さらに、年会費無料の「オリコカードザポイント」も。
こちらも、ポイント還元率は1.0%。さらに、入会後6か月は2.0%。
5年間平均修正還元率を測定すると、1.10%。
やはりパフォーマンスからすると年会費無料カードは強い。だが、オリコの中でないがしろにされがちなオリコカードザゴールドの実力も、なみなみならぬものがある。
もちろん、カードの要素は他にも多数あるので、年会費無料を選びましょうというのが正解ではない。
それでも、マイルを効率的に貯めたい人などにはご参考になるかと思います。