カードパフォーマンス計算機を今日も使って、カードのポイント還元力を計測します。
カードパフォーマンス計算機(ANA VISAプラチナ プレミアムカード)
(Excelファイルです。マクロはなし。よかったらダウンロードを)
この機械は、こんなカードに対して便利。
- ポイントの付き方が月、年度によって変動する
- 年会費が高い
- 初年度年会費が無料
今はやりの年会費無料のカードの場合でも、使い方によっては役立つ。
楽天カードやYahoo!カードがそうだが、入会ポイント特典が大きいカードで、実還元率が測れる。
さて、年会費の高いプラチナカードは、カードの実力を数値で測りづらい。
「コンシェルジュが親切」とか、「ホテルマンにどれだけ敬意を払われるか」とか、そういった要素もあるのだが、これはさすがに数値化できない。
ポイント還元率や入会特典、年会費サービスなどなら測れるのだ。
プラチナにしては妙に還元率のいい、ジャックスカードプラチナに続くプラチナ第2弾は、航空系。
「ANA VISAプラチナプレミアムカード」である。
プラチナカードはコンシェルジュや海外ラウンジ利用など、ステイタスのために持つもの。
得をしようなどと思うのは、貧しい発想かもしれない。
でも本当は、真の金持ちこそ、細かいお金から大事にするものだと私は思う。あいにく金持ちじゃないけど。
それはそうと航空系、特にANAのプラチナカードは、高い年会費に見合った実益も兼ね備えている。
ANAプラチナは4種類ある。ダイナース、アメックス、JCBとこの、三井住友カードが発行するVISAプラチナプレミアム。
三井住友発行のこのカードが、年会費とリターンのバランスにおいて、もっとも優れていると思う。
年会費は8万円(税別)。消費税分だけで、ゴールドカード並み。
だが、ちゃんと使えばちゃんとリターンがある。
カードのポイント還元率を計算するときは、貯まったポイントを金券や共通ポイント、電子マネーに替えたときの数値を見る。
この点航空系は少々難しい。1マイルをいくら相当と考えればいいかが決まらないからだ。
安い使い方では、端数のマイルなどが顕著だが、1マイル1円。これはもったいない。
マイルは、できるだけ大きく貯めると価値が加速的に増大する。
遠くに飛ぶ国際航空券との交換、それから、ビジネスクラスやファーストクラスへのグレードアップなど。
使い方によっては、時期を選ぶ必要もあるものの1マイル10円、あるいは15円などになったりする。
今回は、グッとこらえて1マイル3円で計算してみた。
国内航空券との交換でもこのくらいになるから、ごく控えめな数字。
それから、これはどのカードでもそうだが、年間いくらカードを使うか。
プラチナなので、300万円としてみる。
カードパフォーマンス計算機に入力する、毎月の還元率はいくらと設定すればいいか。
ANA VISAプラチナプレミアムカードは、直接買い物でマイルが貯まるのではなく、通常のポイント(ワールドプレゼント)が貯まる仕組み。
ただし、ポイントをまとめておいて、1ポイントにつき15マイルという高率で、交換することができる。移行手数料は不要。
ポイントから交換するこの方式のほうが得だ。4年のポイント有効期限ぎりぎりまで貯めることで、大きく使えるからだ。
さらに、マイルの有効期限3年もフル活用すれば、最大7年のマイルが貯まる。貯まれば貯めるだけ、価値も増えていく。
三井住友カードの場合、ベースのポイント還元率は、1,000円につき1ポイント(5円相当)なので、0.5%。ごくごく低い。
ただし、これを1ポイント15マイルで移行できる。
つまり1,000円につき15マイルである。
1マイル3円だと、45円。
だからポイント還元率は4.5%となる。
ゴールドカードだと1マイル10円だから、プラチナは大きく優遇されている。
さて、これを計算機に入力すると、年会費込みの実還元率が毎年1.62%となる。かなり優秀な数字。
このカードもまた、プラチナの高い年会費を必要経費と考えていいカードだ。
搭乗マイルや、航空券購入マイルなどを加えていくと、もっと数値は上がる。
ちなみに、年間200万円利用だとすると、0.18%。ぐっとさみしくなる。
年間で使う額がこの程度の人には、お勧めしづらい。もちろん、還元率だけがプラチナの価値ではないので、人それぞれではあるが。
マイルの価値も変動させてみる。1マイル3円は比較的小さく見積もったものだが、カードの真価を測るには、もっと基本的な数字にしてみたほうがいいかもしれない。
1マイル2円だとどうなるか。
年間300万円利用の場合で、0.12%。
これも少々さみしい。
反対に、1マイル10円と見積もると、実還元率は27.12%と跳ね上がる。
当たり前だが、なるべく大きな価値でマイルを使うことで、大きなリターンが得られる。
このカードを使うなら、長い期間でじっくり貯めていきたいものです。