クレジットカードのポイント還元率の高低は、カードユーザーには大いに気になるところ。
年会費無料のカードだと、リクルートカードの1.2%というのがかなりいい数字。
「年会費無料なのにスゴイ!」と感心するのは結構。実際、私も欲しい1枚だ。
だが最近、「年会費を含めた実還元率」を各種のカードで調べている。それによると、年300万カードを使うという縛りはあるが、「ジャックスカードプラチナ」がさらに高い。
参考記事:
年会費は2万円(税抜)するが、それを考慮してもリターンが本当に凄くて、5年間の平均で1.35%となる。
さらに、年会費は8万円(税抜)するが、航空系「ANA VISAプラチナプレミアムカード」もいい。マイルでは最強と思う。
参考記事:
今後も、高還元率のカードには注視していきたい。年会費の高いカードにも、数は少ないがパフォーマンスのいいものがあるのだ。
(※ マイル系を除くと、後日手に入れた、エポスゴールドカードがたぶん最強です。)
ところで、高いほうだけ着目しているのもナンである。
ポイント還元率の低いほうには、どんなカードがあるだろう?
一般的には、還元率0.5%というのが、低いカード。というか、これがひと昔前の標準なのだけど。1,000円利用ごとに5円分のポイントが貯まるもの。
この基本設定は今でも非常に多い。銀行系も信販系も、流通系もおしなべて。
もっとも、流通系のエポスカードやイオンカードなどは、割引特典がやたらある。
だから、還元率が低くても、割引の恩恵を受けている人は困っていないだろう。0.5%の還元率の差より、値引きのほうがインパクトはでかいのだ。
銀行系や信販系には、年間利用額によってステージがアップするものが多い。
これらも、よく使うユーザーにとっては別段不満はないかもしれない。
ゴールド(の上のほう)を持ってるのに、ステージアップしても還元率が0.8%しかない、JCBユーザーの私は不満だけど。まあ、解約するからいい。
ところでいくら使ってもステージも上がらず、ポイント還元率が低いままのカードがあったら、これはどうだろう。
ポイントプログラムでなく、キャッシュバックのカードだとこうなりやすい。自動キャッシュバックの場合「大きく貯める」こともできない。
NICOSから出ているVIASOカードなどそう。還元率は0.5%。
だが、もっと下がある。
すでにタイトルでネタバレしているのに、引っ張りすぎかもしれない。
ACマスターカードである。
消費者金融、アコムの発行するクレジットカード。
一般的には、クレジットカードを作りづらい人のためのカードとされている。
クレジットカードを作りづらい人には、滞納が多いだらしない人も当然含まれる。だがそれだけではない。年齢が40代など高いのに、現金派として生きてきて、クレジットヒストリーがない人もいるのだ。
個人信用情報が真っ白な人に対しても発行してくれるACマスターカードを持って、クレヒス修業(※クレジットヒストリーをゼロ状態から組み立てていくこと)をすれば、信用が増していって、他のカードを作れるようになるとされる。
楽天カードだったら、クレヒスゼロでも作れる気もするけど? 断言はしないが。
ACマスターカードには、他にもいろいろな特徴がある。アコムの自動契約機「むじんくん」で即日発行してもらえることとか。
これも、エポスカード、セゾンカード、エムアイカードなど、メジャーどころで即日発行できるカードがあるので、絶対的なメリットとまでもいえないけど。
仮カードを即日発行してくれるものも含めると、もっとたくさんある。
ACマスターカードは、「20日締め翌月6日払い」という、やたらと支払いサイトが短いカードでもある。20日締めだったら、15日支払ぐらいが普通の感覚。
リボ専用のカードだが、いわゆる「初回手数料無料」に属するカードで、締め日を過ぎても利息は発生しない。毎月6日を過ぎると利息が出る。
そしてこのカードもキャッシュバックがあるのだが、この還元率が0.25%である。
私の把握している限り、これが日本のクレジットカードで最低還元率。
それでも、以前はキャッシュバックもなかったのだ。2017年から始まったプログラム。
まあ、一般的にはクレジットカードの付属機能であるキャッシング枠のほうが主たるカードなので、これで成り立つのでしょう。
ACマスターカードの公式サイト、久々に覗いてみたら、PayPayなどのQRコード決済に対応していることが書かれていた。
まあ、MasterCardなので当たり前なのですがね。それでも、やっとカードが持てた人には、QRコード決済ができてさぞ嬉しいだろう。