Suicaは交通系のみならず、地上最強の電子マネー。
人さまにも、Suicaがどれだけ便利ですばらしいか、いくらでも語れる。特にモバイルSuica。
「電車にほぼ乗らないが、コンビニにはよく行く人」にだって勧める用意がある。まあ今はコンビニ、QRコード決済のほうが得になったけども。
だがその私は今、Suicaを止めようとしている。クレジットカードのリストラ候補に挙がったのが、Suicaチャージ専用になっているビュー・スイカカード。
自己アフィリエイトでクレジットカードがやたら増えたが、これから先は少数精鋭で行かないと。極めて優秀なSuicaを手放すのは惜しいが、ビューカードがあまり働かないのがいけない。
だからといって、これをJREカード(駅ビルで便利)や、ビックカメラ提携カードにする気もない。
久々にPASMOユーザーに戻ることにする。持っているTOKYU CARDをPASMO一体型に替えるので、カードの枚数が増えなくて済む。
PASMOがモバイルで使えればもっといいのだが、現状、モバイルで使える交通系電子マネーはSuicaだけとなっている。
交通系電子マネーのチャージに伴うポイント還元率は、1.5%から1.0%に低下してしまう。メリットだけということはない。
さて、東京付近で交通系電子マネーを使うなら、SuicaかPASMOが普通。
だが、実はもうひとつ、手に入る電子マネーがあるのである。
関西大手私鉄系のPiTaPa(ピタパ)。
付属カードとしてPiTaPaを発行してくれるクレジットカードがある。その代表が、三井住友カード。
さすがもともと関西系の三井住友カード。同社は、PiTaPaの審査・与信を受け持っているのだそうだ。
交通系電子マネーは全国で使えるようになっているので、関東をうろうろするだけの人間でも、PiTaPaを持ってもいい。
だが、冷静に考えるとメリットはなにひとつない。
PiTaPaは、交通系で唯一のポストペイ型。あらかじめチャージしなくても、電車に乗れる仕組み。
電子マネーでポストペイ型というと、iD、QUICPayがそう。これらは、お店でタッチして支払うたびに、クレジットカードの決済がなされる。
PiTaPaも同じ。
チャージがいらないのは便利そうだが、PiTaPaを京阪神以外で使う際には、チャージが必要なのである。
しかも、現金チャージしかできない。クレジットカードからチャージはできない。
それでいながら、基本がポストペイなので、与信が必要。
PiTaPaを申し込むと、審査が行われ、個人信用情報にも記録される。現金チャージしかできないツールのために、そんなことをするいわれはない。
しかも、他の交通系と規格が異なるのが災いし、コンビニ等では使えない。駅ナカもダメだ。
解約する人間がいうのもナンだけど、関西の人も、定期以外の利用については、モバイルSuicaのほうがいいと思う。
上京する機会がなくてもだ。出張や帰省が、名古屋や九州だけという人にもSuicaをお勧めする。
JR東日本系のカードをセットするのが一番いいのだが、それ以外でも、チャージのたびにクレジットカードのポイントが付く組み合わせも一部ある。
オリコカードやYahoo!カードなどがそう。
JR東日本のカード以外をセットしてモバイルSuicaを持つ場合の年会費が、今後無料になることが発表された。だが現在でもGoogle PayやApple Payで、すでに無料で利用可能。
オートチャージ機能は働かないが、モバイルSuicaならちょちょいとチャージができるのでそんなに困らない。
というわけで、皆さんSuicaを使いましょう。私はPASMOにします。
でも、Yahoo!カードとの組み合わせで、引き続きモバイルSuicaも使う可能性もあるけど。
還元率はPASMOと一緒だ。