ゴールドカードの海外旅行傷害保険は使える?

夏休みです。

家族で海外旅行に出かける方も多いでしょう。

海外に行く際欠かせないのが、海外旅行傷害保険。旅行中のケガと病気に備えましょう。

海外は日本と医療制度が全然違います。保険なしで海外に行くのは無謀のひとこと。

海外だけでなく、日本も実は医療費が高いのですが、健康保険や国民健康保険に入っていればあまり意識しなくて済みます。

海外では日本の健康保険は役に立ちません。一応、海外療養費の制度はありますが、日本の医療制度に基づいての精算なので、実際に費用が返ってくることは期待薄。

ツアーを申し込むときに、一緒に海外旅行保険に入る人もいるでしょう。ちょっと安くしたいと思えば、ネットで自分で探すこともできます。

ネットの海外旅行保険、「AIG損保」について、次の条件で価格を調べてみました。

  • 家族4人
  • ハワイ4泊6日
  • 現地医療費用無制限

そうすると、保険料は23,000円前後です。

これで安心できるならいいでしょう。

保険商品の場合、医療費をいったん自分で立て替えず、保険会社が病院に直接支払ってくれるものも多いので、この点でのメリットも大きいです。

ですが、少しでも旅行代金を安くしたいなら、クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険を使ってみましょう。なにしろ、カードの年会費以外は無料です。

クレジットカードの海外旅行傷害保険は、果たして役に立つでしょうか。これが今回のテーマです。

特に、ゴールドカードを中心に見ていきます。

クレジットカード付帯保険の補償額

ケガや病気は、海外にいても起こります。

むしろ、日頃と違う環境にいるわけですから、ケガも病気も普段より発症しやすいでしょう。エコノミークラス症候群を発症したりもします。

さて海外旅行保険の付いたクレジットカード、持っているだけで安心というわけにはいきません。

死亡・後遺障害」時の一時金の額を見ていてもあまり意味はありません。ケガ・病気の際の、医療費補償の上限額を確認しましょう。

クレジットカードによって違いますが、この額が100万円から300万円程度と、バラツキがあります。

100万円では少々不安で、できれば300万円程度は欲しいところです。

医療費上限の設定額が300万円になるのは、プラチナカードのクラスでは普通です。

ゴールドカードにもこの程度の金額設定のカードはありますが、多くのゴールドやスタンダードクラスでは、100万~200万円程度のものも多くなっています。

その場合でも、クレジットカードが複数あれば大丈夫。

「死亡・後遺障害」以外の各補償内容は、複数の保険で合算できます。200万円の補償の付いたカードと、100万円の補償の付いたカードが1枚ずつあれば、だいたい大丈夫でしょう。

ひとつ気を付けたいことがあります。

クレジットカードの海外旅行傷害保険には、「自動付帯」のものと「利用付帯」のものとがあるということ。

利用付帯のカードで保険を有効にするためには、事前に旅行代金をカード決済しておかなければなりません。

多くのカードは、出発空港までの旅費をカード決済するだけでもOK

楽天カードの場合:

楽天カードの海外旅行傷害保険 どうやったら適用になる?

ですが、アメックスグリーンカードのように、航空機やツアーの代金を支払わないと保険が適用されないカードもあります。事前に確認しておきましょう。

自動付帯のカードと利用付帯のカードがある場合、利用付帯のカードで旅行代金の一部を支払うと、2枚の保険が適用されるので安心です。

ゴールド以上のカードだと、自動付帯で保険適用のものが多いです。

クレジットカードの保険でも、本人・家族カード会員だけなら大丈夫

クレジットカードの保険で注意したいのは、保険が誰に適用されるか、です。

カードの本会員と、家族カード会員には保険が適用されます。

同行する旅行者のすべてが成人である場合、全員が家族カードを持てばOKです。

ただ問題は、高校生以下の同行者です。高校生以下だと、家族カードを持てません。

このような家族は、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険に「家族特約」がないと、無保険状態となります。くれぐれも気を付けてください。

子供と一緒なら家族特約が必要

家族旅行であれば、高校生以下の子供が同行することが多いでしょう。

クレジットカードだけで子供を連れて海外に行く場合、すべてのカードについて、家族特約の有無をきちんと確かめましょう。

スタンダードクラスのカードは、海外旅行傷害保険が付いていても家族特約のない場合が多いです。

家族特約はあっても、補償額はおおむね本人よりも下がります。家族特約の場合も、最低でも200万円程度の補償は欲しいものです。

プラチナカードだと、家族特約も十分な場合が多いのですが、ゴールドカードだとやや不足気味なので気を付けてください。

ゴールドカードの補償額、家族特約はどの程度でしょうか。

カード名称 カード会員の医療費補償 家族特約
三井住友ゴールドカード 300万円 200万円
JCBゴールドカード 300万円 200万円
DCゴールドカード 150万円 150万円
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード 300万円 200万円
セディナゴールドカード 300万円 200万円
オリコカードザゴールド 200万円 なし
ゴールドカードセゾン 100万円 100万円
エムアイカードプラスゴールド 300万円 なし

三井住友、JCBなどの銀行系や、アメックスゴールドの場合は、家族旅行でおおむねカバーできる額の補償があります。




アメックスの場合、「利用付帯」のカードであり、事前に旅行代金をカード決済する必要があるのでお気を付けください。しかも、出発空港までの乗り物だけでは保険適用となりません。

もし不安があるようなら、安い保険商品を追加で加えましょう。補償は合算できます。

また、家族特約についても、複数のクレジットカードがあれば補償は合算できます。

オリコやセゾンなどは、ゴールドでもそれほど医療費の補償額が高くありません。また、オリコの場合数多くの種類のあるゴールドカードのどれにも、家族特約は付いていません。

即日入手できるゴールドカード「エムアイカードプラスゴールド」

ゴールドカードには、ほぼ海外旅行傷害保険が付いています。家族特約のないものもありますが、少なくとも家族カードを持てる人なら補償の対象です。

ゴールドカードで、即日入手可能なものはあるでしょうか?

スタンダードクラスのカードでは、カードカウンターに受け取りに行くことで、申し込んだその日にカードを受け取れるものがありますが、ゴールドカードではこのようなカードは極めて少ないです。

貴重な1枚が、三越伊勢丹系のエムアイカードプラスゴールド

三越や伊勢丹、岩田屋などにあるカードカウンターで、ゴールドカードが入手できます。

エムアイカードプラスゴールドは、医療費の補償額が300万円と申し分ない内容です。

海外旅行出発の直前でも入手できますので、保険に入っておらず、または不足気味で心配な場合は申し込むといいでしょう。

気を付けたいのは、2点。

  • カードで事前に旅行費用を決済する「利用付帯であること」
  • 家族特約がないので、家族カードを持てない高校生以下の家族の補償のないこと

ゴールドカード以外の即日入手可能カード

ゴールド以外でも、即日入手可能なスタンダードクラスのカードはあります。これもご紹介します。

エポスカードは年会費無料ですが、ケガで200万円、病気で270万円の補償が付いています。しかも自動付帯なので、持っているだけで保険が適用されます。

エポスカードは、マルイその他の、全国にあるカードカウンターで即日入手が可能です。

家族カードはありませんので、必要な人全員がカードを持つのがいいでしょう。

それから、同じくカードカウンターで即日入手可能なセゾンカード。

即日入手可能なセゾンカードのラインナップのうち、「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」に海外旅行傷害保険が付いています。年会費のわりに補償の大きい、海外旅行にお勧めのカードです。

年会費は税抜3,000円ですが初年度無料、25歳までは年会費無料です。

家族カードも、年会費1,000円で発行してもらえます。家族特約はありません。

海外旅行傷害保険は、医療費について300万円です。

家族カード会員は、「死亡・後遺障害」の補償額のみ、本カードの額の3分の1、1千万円となっています。

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