楽天スーパーポイントはポイントの概念を変えた

もともとクレジットカード、そしてその利用で貯まるポイントについては好きなほうだった。

ライターであるから、クレジットカードの記事も書き、そこそこ造詣も深い。

そんな私のポイントライフ、4か月前に楽天カードを持って以来、劇的に変化した。

ポイントの概念を覆すカード、それが楽天カード。

楽天カードで貯まる楽天スーパーポイントが、世間一般のものだと思っている人もいるだろう。だがそれは違う。

そしてそう思っている人は、楽天カードを恐らくまだ、しゃぶりつくしていないと思う。

クレジットカードのポイントというものは、かつては有効期限ぎりぎりまで大きく貯めて、まとめて使うのが楽しいものだった。

今でもそういうポイントプラグラムは主流だし、私もそういったカードを持っている。

最近は商品に交換することは少ないかもしれないが、マイルに替えたり、共通ポイントに替えたり、貯める楽しみは多い。

特にマイルに替える場合には、大きく貯めることで価値もそれだけ増す。

だが楽天スーパーポイントは違う。

楽天カードのキャンペーンでくれる期間限定ポイントがやたら多いので、どんどん使ってしまう。

期間限定ポイント以外は使わず、大きく貯めても構わない。だが、期間限定ポイントを使う際、一緒にそうでないポイントも使ってしまう。むしろ、一般のポイントがポイントの一定量を下支えしてくれるおかげで、期間限定ポイントを現金代わりに使えるのだ。

だから全然、貯まらない。

貯まらないとつまらない? これがそうでもない。

楽天スーパーポイントはなにしろ、累計でいくらもらったのかが一目瞭然。これは楽天の大きな発明だと思う。

楽天ポイントクラブでポイントを確認すると、私の場合、こう出る。

  • 5月 3,401
  • 6月 2,232
  • 7月 3,458(途中)

スゴイな。この先、リボキャンペーンの6,000など、まだまだもらえる。

ちなみに、2019年累計では「12,000ポイント」。

キリのいい数字になっていることはさておき、3月に楽天カードを入手してからのポイントがこのうちほとんど。

入会特典の6,000ポイントが大きくものを言っているが、それにしてもよく貯まる。

さらにここに、楽天Edyとしてもらった、計800円分のチャージを加えてもいい。

楽天カードも楽天スーパーポイントも、楽天ペイも楽天Edyも年会費など掛からない。無からこれだけ有が生じた。

楽天スーパーポイントの場合、「これだけ貯まった。なにに使おうか」ではなくて、「これだけ累計でもらっている。すごく得したな」なのである。

未来ではなく、過去を振り返って満足する、それが楽天スーパーポイント。

どうしてこんなにくれるのだろう。

ユーザーとして熟慮しているうちに、楽天の壮大なプランがだんだん見えてきた気がする。

イオンカードなどは、ポイント還元率よりも割引がメインで、しょっちゅうイオンでの優待がある。

だが実店舗を運営していない楽天グループとしては、異なる道を歩まなければならない。

そのための武器がポイントなのだ。

ポイントの価値を理解している人間にとっては、多量のポイント付与は、値引きと同じように機能する。

ムダにはせず、なんとか使いきれる期間限定ポイントをほどよく与える。すると、楽天グループおよびそれ以外の実店舗において、ポイントが通貨として働くわけだ。

楽天がやっていることは、この世に円とは別の通貨をもたらすこと。円天ではありません。

通貨は流動性が高いほうがいい。大きく貯めさせるより、どんどん使わせたほうがいいのだ。その戦略を理解しつつ、どっぷりハマる私。

Yahoo陣営のPaypayも目的は同じなのだろうけども、Tポイントとの関係がよくなくて、この部分がもうひとつしっくり来ない。

楽天のほうは、ポイントプログラムを完全に自社で押さえている点が強い。

ドコモ陣営のdポイントd払いも楽天を追いかけているのだろうけど、まだまだ追い付かない。

dポイントも、期間限定ポイントに引きづられてポイントを消化しがちなのは一緒だが、楽天ほどの流動性は感じない。

それに、過去を振り返って「こんなにもらったのか」と思うことは、まずない。

だから、dカードゴールドで決して得をしていなかったことに気付くのが遅れた。

これから先、ますます楽天スーパーポイントは通貨としての価値を増していくだろう。

期間限定通貨をほどよく放り込んで、楽天ポイントユーザーを操っていくのだ。

期間限定ポイントのチャージできない楽天Edyが気になるが、これは楽天ペイと統合していくのだろう。

数多くある楽天Edy加盟店で、のきなみ楽天の期間限定ポイントが使えるようになるなら、その力は恐ろしい。

楽天キャッシュという、やり取りできるマネーもこれに貢献するのだろう。

いずれ、楽天スーパーポイントとPontaやdポイントとの間で、為替相場が立ち上がるんじゃなかろうか。今日の1楽天ポイント=0.98dポイントなんて。

1楽天ポイント=0.7期間限定ポイントとかね。

流動性の高さを追求していくなら、こうなっておかしくない。

いずれにしても面白いことである。

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