老舗の共通ポイント、TポイントとPontaを闘わせる第3弾。
前回「交換先編」:
今のところ、Pontaの2勝0敗である。
今回はポイント還元率について。
利用金額のうち、どのぐらいがポイントとして返ってくるかという数字。
現代社会では、クレジットカードから電子マネー、QRコード決済に至るまで、大変重要な考え方。
紙のポイントカードを無造作に財布に放り込んでいた時代、ポイントカードとは、「持たないよりは持っていたほうがいい」程度のものに過ぎなかった。
消費者は、還元率についてはほとんど意識しなかったはず。
いっぽう令和の時代を生きる我々は、「QRコード決済」と、それにセットした「クレジットカード」、さらに「ポイントカード」の組み合わせまでを瞬時に計算し、適切な会計を済ませなければならないのだ。
そんな大事な、共通ポイントの還元率を比較する。
TポイントもPontaも、いずれも基本は利用金額「200円」に対して1ポイント。
1ポイント1円相当の価値なので、ポイント還元率は0.5%ということになる。
ただし「100円」につき1ポイント、つまりポイント還元率1.0%の店舗もある。
1.0%になるのはオンラインショップが多い。
ただしここでは、実店舗に限って比較してみる。
Tポイントのポイント還元率1.0%の加盟店
- 東急ホテルズ
- ゆめタウン・ゆめマート(島根県)
- なの花薬局・さくら薬局(調剤薬局)
- GREEN DOG(ペットショップ)
- ChargeSPOT
- ミニミニ(不動産)
- ミニクリーン(リフォーム)
- スタイルデザイナー(美容室)
- これ以外、デリバリーサービスに100円につき1ポイントが多い。
Pontaのポイント還元率1.0%の加盟店
- 高島屋
- ローソン
- 京阪グループホテル
- ルートインホテルズ(宿泊は3.0%)
- サムソナイト
- ねいるんるん(2.0%)
- オリックスレンタカー(2.0%)
- 日産レンタカー(2.0%)
- シェル
結論
比べてみると、特に普段使いにおいて、Pontaの勝ち。
ローソンで1.0%は大きい。
Tポイントはファミリーマートで貯まるが、還元率は0.5%。
TポイントとPontaは棲み分けをしているのだが、コンビニを使おうというときは、ファミマでなくローソンのほうが得になるわけだ。
高島屋もしかり。
Tポイントのほうは、三越伊勢丹に逃げられてしまった。もっとも還元率は0.5%だった。
共通ポイントは、着実にポイント還元率1.0%の時代にシフトしている。
Pontaのほうは、新しいポイントであるdポイント、楽天スーパーポイントとの共存をいとわない。
共存し、その中で選んでもらうためには、ポイントについて常に底上げしていかなければならない。
Tポイントのほうはというと、すでに確立してしまったぬるいポイント還元率の世界で、競争力を失いつつある。
1業種1店舗という原則があるから、先にTポイントに加盟したチェーンは安泰だと思っている。だが決してそうではない。
Tポイントに加盟できなかったチェーン店はPontaに、あるいはdポイントや楽天スーパーポイントに加盟する。こちらのほうが勢いがある。
それに気づいたチェーンが、現在Tポイントからの離脱を図っているのは、こうしてみるとよくわかるではないか。
続き: