新興の楽天スーパーポイント、dポイントに押され気味の老舗共通ポイント、TポイントとPontaを対決させる第5弾。たぶん最後です。
今までPontaの4戦4勝である。第4弾はこちら。
dポイントとも相互交換ができて、リクルートとも組んでいるPontaに関していえば、まだまだ捨てたものではないということだ。
いっぽう、Yahooとファミリーマートに棄てられそうなTポイント、やはり問題あり。
最後に、対決ではないのだが、個性の違いについて比較してみる。
Tポイントは、ご存じ青と黄色で作ったTのデザイン。
みんなTSUTAYAのTだと思っている。
増田社長はそうじゃないと言っているが、Tに込められた積極的な別の意味もない以上、TSUTAYAのTと考えざるを得ない。
そしてPontaは、共通ポイントの名であるとともに、タヌキのキャラクターの名前である。
最初から、キャラクター絡みで名前を付けたのだと思われる。ポンタの意味は「ポイントターミナル」から来ているそうな。
ひと昔前のTSUTAYAはカッコよかった。文化の発信元として。
Tポイントだって、それに引きずられてそこそこカッコよく映ったものだ。
仮に、Tポイントにキャラクターがついていたとするなら、そんなにカッコよくはなかったろう。
Pontaのほうは、最初からTポイントのスカした路線を狙わず、親しみやすさを狙ったということになる。
共通ポイントが両者だけであった頃は、圧倒的にTポイントにバリューがあったように思う。
だが、その後増えた共通ポイントを見ると、いずれもキャラクターがついているではないか。
dポイントは、ポインコ。
楽天スーパーポイントは、楽天パンダ。
ポインコも楽天パンダも、カワイイが絶対にカッコよくはない。
現代から振り返ってみると、結局キャラクターのほうが結果的に正解だったのではないか。そんな気がしてならない。
このキャラクターの潮流は、共通ポイントだけのことではない。電子マネーの世界においてもすでに標準となっていた。
交通系は、SuicaペンギンやPASMOロボットを初め、全国の地域ごとにキャラクターがある。ICOCAのイコちゃんとか。
その他、WAONやnanacoなどにもキャラクターが付いている。
QUICPayの鳥のキャラクターだけはなぜか消えてしまった。調べたら「キューペイ」というらしい。
Tポイントに話を戻すと、やはりプラスチックのTカード、デザインだけだとつまらなかったのではないか。
加盟店ごとに、キャラクターのついたTカードがたくさん発行されている。
それどころか、CCCもピカチュウの入ったTカードなど、発行しているようだ。
Pontaの場合も、加盟店ごとに様々なカードが発行されている。
たとえば、すき家発行のPontaは、牛丼を食べている。
このほうが、明らかに親しみやすい。
まあ、親しみやすいPontaのほうが早くモバイルに対応しているのだけど。だからプラスチックのカードを持たなくてよくなっている。
Tカードは、モバイルに対応していない加盟店が多いから、デザインだけのカードをいまだに持ち歩く人が多いものと思われる。
それにしても、Tポイント、これだけ次から次へ危難が降りかかってきているのに、本当になにもしないものですな。
最後の勝負は、勝敗を付けるようなものでもないがPontaの勝ちとする。Ponta5戦5勝。