世間がキャッシュレス還元で話題になっていても、かたくなに現金派の人は多いようです。
さて以前から、キャッシュレスにしておかないと不便極まりないのがクルマの世界。現金派の人でも、現金だけというわけにはなかなかいきません。
なにしろ、クレジットカードがないとETCカードが持てません。
ガソリンスタンドも、デビットカードでは決済できない場合が多いです。ガソリンスタンドは即時決済になっていないお店が多いので、与信がないデビットカードは最初から不可の場合が多いのです。
マイカー派だけではなく、カーシェアも、クレジットカードがないと使えないアイテムのひとつ。
そうはいっても世には、審査に通らなくてクレジットカードが持てない人もいるのです。多い理由は、5年以内の金融事故を原因とするもの。
そういう人はどうにもならないのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
クレジットカードのない人は、ETCパーソナルカード
ETCカードがないと、人のいる窓口に回らないといけないという手間だけの問題では済みません。
ETCと現金では、高速料金が違うからです。
東京湾アクアラインなど極端です。普通車がETC料金で800円、通常料金は実に3,140円。
それでも、クレジットカードの与信に替わるものを持っていればいいのです。それが、デポジット式のETCパーソナルカード。
利用料金(自己申告)の4倍のお金を預け入れておくことで、発行してもらえます。
平均利用月額1万円の人なら、4万円を預け入れておく必要が。
これはあくまでも保証金。4万円の中から高速料金が支払われるわけではありません。通行料金は別途銀行引落しです。
4万円預けるのも大変ですが、仕方ないでしょう。最終的には返ってくるもの。
ただ、年会費が掛かります。1,257円(税込)。
年会費を取るETCカードもありますが、500円程度。発行手数料も年会費も無料のETCカードが多いです。
現金派はどこまで行っても高くつくのです。
あとは、未決済の残高が補償金の8割を超えると、利用停止となるといった制限があります。
結局、保証金は予想利用額の4倍より高い額にしておかなければなりません。
ガソリンスタンドでは楽天銀行デビットカードなど
ガソリンスタンドで使える数少ないデビットカードのひとつが、楽天銀行デビットカード。
ただし、普通預金口座に10,000円以上ないと決済できません。
ガソリンスタンドで使えるデビットカードは、おおむねこのように普通預金残高の制限があります。
デビットカードは、決済と同時に銀行から引落しがあるカード。
ガソリンスタンドの場合、先に書いたとおり、料金引き落としの時期の問題があり、即時決済をモットーとするデビットカードとは相性がよくありません。
遅れて引き落とされることがあるので、そのときに口座に残高がないと、決済エラーになってしまうからです。
最近はクレジットカードのシステムを使っているデビットカードが多く、日常生活の大部分についてはこれで決済ができるのですが、ダメな分野が自動車関係ということ。
カーシェアはdカーシェアを使う(ドコモ会員限定)
カーシェアは、利用料金の引き落としにクレジットカードが必須です。
ただ貴重な例外が、dカーシェア。
dカーシェアはドコモ系ですが、カーシェア用のクルマは保有していません。次の3種類のカーシェアを使える仕組みです。
- オリックスカーシェア
- カレコ・カーシェアリング
- カリテコ
dカーシェアなら、クレジットカードがなくても会員になれます。
ただし、NTTドコモの回線契約者に限ります。NTTドコモ回線契約者には、「ドコモ払い」という電話料金合算払い方式があり、これでdカーシェアの利用料金を支払えるのです。
dカーシェアは月会費無料なので、料金は利用分のみです。
オリックスやカレコの会員になった場合と比べて、利用料金が大きく異なるわけではないので、クレジットカードの持てない人にも不満は少ないでしょう。
最後に、なんとかカードを持つという方法
それぞれ、わずかながらクレジットカード非保有者にも方法があります。
ただ、クレジットカードがありさえすればすべて解決するわけです。
個人信用情報に傷がついている人でも、実は持てるカードがあります。
ライフカード(デポジット型)。
10万円預け入れると、10万円の限度額がもらえるというスタイルのカード。
さらに、年会費が5千円も掛かります。
一般のクレジットカードより費用は掛かるものの、それぐらいは仕方ないでしょう。
デポジットなしで、年会費がやはり5千円取られるタイプのライフカードもあります。当然、こちらのほうが審査はやや厳しくなります。