郵便局でキャッシュレス導入・・・切手がカードで買える!

日本郵便プレスリリース

地味にビッグなニュース。

郵便局でキャッシュレスって、誰が使っているのかわからない「ゆうちょPay」絡みかと思ったら違った。

なんと、郵便窓口でキャッシュレス決済ができるようになるのだそうだ。

クレジットカードや電子マネーで切手が買えるのです。

ニュースを読むと、窓口は徐々に広げていくようで、当初は各都道府県に1か所のレベルのようだが。

現在切手がキャッシュレスで買える場所があるかというと、ないことはない。

セブンイレブンでnanaco、ミニストップでWAONを出せば買える。ポイントは付かない。

系列のクレジットカード(セブンカードプラス、イオンカード)からチャージをすることで、間接的にクレジットカードで切手が買えるわけだ。まあ、利用者限定の裏ワザレベル。

郵便局で切手のような、換金性の高いアイテムがキャッシュレスで買えてしまうことの衝撃は結構大きい。

個人のレベルではどうなるかというと、クレジットカードのショッピング枠による換金策がひとつできるということなのである。次の通り、実に簡単。

  1. 郵便局の窓口に出向き、クレジットカードで切手を買う
  2. 買った切手をチケットショップで換金する
  3. 手元に現金が残る
  4. 後日クレジットカードで切手代の引き落としがある。

1と4との間のタイムラグが、クレジットカードの強み。一回払いなら利息は掛からない。

こういうことをする人は今までもいる。何を使うかというと、クレジットカード系のギフトカードや、新幹線の回数券。

ブランドバッグを買って質屋免許を持つ買取屋に持ち込むのよりは、ずっと有利。

もっとも、買取価格はギフトカードと切手でだいぶ違う。

ギフトカードが定価の97%程度で買い取ってくれるのと比べ、流通量の多い切手は90%程度である。

もしかすると、今後キャッシュレス導入によりさらに下がる可能性もある。

切手換金化を借金と考えたときの金利を計算してみよう。

三井住友カードまたはJCBカードを例に取り上げる。どちらも15日締め、10日払い。

7月16日に郵便局で、切手をカード払い(1回払い)したときの金利はどうなるか。9月10日払い。

この場合支払いサイトは56日と、1年間で最も長くなる。

「大黒屋」によると、63円切手100枚シートの買取価格が5,670円とのこと。

つまり、5,670円借りて、56日後に6,300円として返済する借金と考えるのだ。利息は630円。

実際にはもっと多いシート数で実行することになるが、計算結果は一緒。

そうすると金利はこうなる。

630 ÷ 5,670 × 365 ÷ 56 = 0.7242

金利72.4%。

消費者金融が18.0%上限の中、大変な金利である。最も有利な支払サイトでこれだもの、ないな。

もっとも、このままリボ払いにしてしまうことで、全体的な金利を緩和することを考え、冷静に実行する人もいるかもしれないが。

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