私はクレジットカード、カードローンのライターとして生計を立てている。立っているかどうかはともかく。
他にもいろいろ書くけども、この両分野は、書けば書くほど知識が立体的に身に付くのがいい。
どちらも、アフィリエイト広告のために記事を書くのである。宣伝のための記事。
ユーザーの興味を引くように、さまざまな題材を引いてくる。それに合わせて執筆する。
だが、カードローンの分野で、あまり好まない題材がある。それがレディースローン。
記事の依頼目的ははっきりしている。女性に対して、カードローンの申込みを勧めるものである。一見悩む部分はなさそうだ。
だが好きでないのは、「レディースローン」なんてものが実質的に世の中に存在していると思えないから。
存在しないものをお勧めするほど無益な行為はない。
そもそもレディースローンとは何か。どういうものだと思います?
回答例。「女性だけが借入れ可能なローンでしょ。金利が優遇されたりしているんじゃないですか」。
違います。
女性だけが借入可能なローンなんてありません。そんなものを作ったら、むしろ男性差別として問題あるのではないかな。
金利の優遇もありません。理由は同じ。
そうはいっても、大手消費者金融の公式サイトを見れば、「レディースローン」だの「レディースキャッシング」だのという専用ページがあるものだ。SMBCモビットにはないが。
現にそんなページがある以上、「レディースローンはない」なんて言えないでしょうと。
だが、レディースローンのページ内容をよく見てみれば、一般のローンとなんら変わらない。
ただ、電話をした際のオペレーターが必ず女性だということくらい。
これは商品の違いなどではない。ただの運用の問題である。
それに男性だって、レディースローンのページからカードローンの申込みはちゃんとできる。
レディースローンでも、ちゃんと性別を選べるのである。これこそ、レディースローンが存在しないことの証。
それでも、アイフル「SuLaLi」(スラリ)なんて商品がある。パステルカラーのカードを付与されて、限度額が10万円しかないローン商品。
公式サイトにも、「女性でも安心して利用できる」なんて書いてある。最後にハートマークまで入っている。
確かに女性向けだが、男性だって申し込めるのだ。中にはパステルカラーのカードを持ちたい男性だっているでしょう。
中小消費者金融には、いかにも女性向けの商品がある。これならレディースローン?
いやいや。
例えばベルーナノーティス。カタログ通販のベルーナ系の消費者金融。
実際に、ベルーナを見て申し込んでくる女性が多数を占めるのだろう。だけど、男性も普通に申し込める。
なんら制限はない。
レディースフタバなんて業者もある。だが、実は「フタバ」という業者が、女性向けのページを分けてサイトを作っているのに過ぎない。
レディースフタバのサイトから、男性だって普通に申し込める。
スルガ銀行系の消費者金融「ダイレクトワン」にある、「Lady 1st」は、珍しく商品名称に女性が含まれている。
だけどこれだって男性も申し込める。男性がここから申し込んだら、よくわからないが普通のカードローンが発行されるんじゃないだろうか。
だから、レディースローンについて書くのは嫌なんです。意図的にバカになって、こういう事情を斟酌しないで書かないとならない。
創意工夫の余地に乏しく、面白くない。
だいたい現在、Webからカードローンを申し込むのが普通でしょう。電話をする人は少ない。
向うから掛かってきたとき、男性ではないというのはメリットかもしれないが。
それでも、前述の「SuLaLi」なんかは記事を結構書いたかな。
カードローンの中では変わり種。こういうのは書いていて楽しい。
「男性も申し込めますよ」と一文書いておくだけで、私の不満は解消されるのです。
ただ、私が女性だったらどこから借りるかな。たぶん、イオンカードで借りると思う。
消費者金融は現在、自らの収入のない専業主婦は申し込めない。貸金業法の総量規制があり、年収の3分の1までしか借入れできないルールに抵触するからだ。
最初から収入がある人の申込みであることを前提にすると、イオンカードのキャッシング枠なんてよさそうだ。
発行するのはイオン銀行なので、貸金業法ではなく銀行法によって付けてくれる。
そして、イオン銀行口座一体型のイオンカードセレクトを選ぶだろう。
イオン銀行口座があれば、いざというときにイオン銀行のカードローンも作れるというものだ。