セブンカード・プラスを夫婦揃って手に入れたところである。
カードの機能として、どれだけ役に立つかというと、それほどのものではない。
毎月3日ある「8の日」にイトーヨーカドーで5%オフになるのが最大のウリ。
他の日でもヨーカドーでは常に還元率1.0%となるが、もっと得になる決済方法、ざらにある。SuicaとかPayPay。
ハウス決済が、よその決済に負けている。哀しい現実である。
そんなカードを作ったのは、もちろん報酬狙いである。
報酬には、ポイントサイトで得る報酬と、入会キャンペーンとがある。
入会キャンペーンは、nanacoポイントでもらう。私は7,000。キャッシング枠を付けた家内は8,000。
nanacoという電子マネー、私はその存在自体に大きな疑問を持っている。まあ、これはライバルのWAONについてもそうだが。
nanacoとWAON、セブンとイオンで相互乗り入れすれば、どちらも一気に格が上がると思うが、まあないだろう。
nanacoなんてそれほど便利でもないが、今までもたまにモバイルnanacoは使っていた。
クレジットカードやポイントサイトのポイント移行の際に便利なのである。金銭的価値をチャージに替えるに当たっては、本質的な機能がどうの、還元率がどうのなどと考える必要はない。
クレジットカード一体型のnanacoを持つのは初めてだが、報酬としてのnanacoをもらい、使いみちに困ることはない。
報酬をもらう要件のひとつに、「nanacoのオートチャージを一度起動させること」というのがある。オートチャージで5,000円分nanacoがチャージされてしまうが、まあ、チャージしたnanacoもまた、使うのに困るわけではない。
オートチャージにより、報酬として1,000円のnanacoがもらえる。
私のほうはとっくに、セブンイレブンでペットボトルを買って、チャージゼロの状態からオートチャージを起動させ、報酬要件をクリアしていた。
家内についてもやらないといけない。だが、ぼやぼやしているうちに、クレジットカード作成に伴う報酬の一部、1,500円分がすでにnanacoに入っている。だから、1,500円を超える買い物をしないといけない。そう思っていた。
昨日一緒にセブンに行って、ビールなど2,000円ぐらいを購入してきた。無事オートチャージが起動。
入会キャンペーン報酬はクリアした。これで満額の8,000円もらえる。
しかし、勘違いしていたことにも気づく。すでに1,500円分のチャージがあると誤認していたのだが、チャージではない。これはあくまでもnanacoポイントなのだ。
今までだってモバイルnanacoで、nanacoポイントをnanacoにチャージしたりという作業はたまにしていたのであって、この勘違いはまったくもって私の失念。
家内もペットボトル1本でよかったのだ。別にセブンで無駄なものを買ったわけではないからいいけど。
それはそうと、nanacoのポイント設計の2本立てってどうなのだろうと思った。
ライバルWAONもそうなのだが、チャージとポイントとが分かれている。
これって結構、年寄りには難しいのではないだろうか。
QRコード決済のような難しいものより、電子マネーからキャッシュレスを始めようなんてお勧めはよく見るところ。
それに異論はないけども、ポイントとチャージの2段構え、本当にこうした設計である必要があるのだろうかと疑問に思った次第。
もっともSuicaだって楽天Edyだって、チャージとポイントは2段構えではある。
だが、SuicaはJREポイント、楽天Edyは楽天スーパーポイント。どちらも汎用性の高いポイントプログラムである。
さまざまな用途に利用できるポイントを、電子マネーのチャージにも使えるという位置づけだ。それが難しいという人がいたとして、そこまではもう仕方ない。
nanacoポイントは、そこまで汎用性の高いポイントではない。nanacoのチャージに1本化できるのではないかと思ったのだ。
だが、もう少しよく考えると、これは私の誤解。nanacoポイントは、セブンカード・プラスのポイント制度なのだから。
クレジットカードを作ったことで、クレジットカードのポイントをもらう。よく考えたらこれはごく普通のことだった。
nanacoという名称に、勝手に振り回されただけ。
ちなみにカード一体型のnanacoの場合、nanacoポイントをnanacoチャージに替えるためには、セブンイレブン等のレジで申し出て、店員に操作してもらうのだ。
他の方法はない。
いぶかしんだが、よく考えたらモバイルnanacoのように、自分の操作でポイントをチャージに替えるより楽かもしれない。
さらにいろいろ考える。nanacoより、イオン系のWAONのほうがずっと問題かもしれない。
WAONチャージの前段階にあるWAONポイントは、クレジットカードのイオンカードのポイントとは別のもの。
WAONの場合は、本当に電子マネーが2段階に設計されている。
さらにいけないのは、「電子マネーWAONポイント」以外に、グループ内に「WAON POINT」というポイントが別途あるということ。
これは最悪。たとえ仕組みをちゃんとわかっている人でも、区別の付かない用語が現に存在すると、いずれ概念を識別できなくなってしまうよ。
まあ、いろいろ考えた今日の結論は、nanacoはWAONより制度設計がややましだろうということです。
ただ、例の7Pay導入のときにポイント切り下げを実行しておいて、7Payが潰れた今、元に戻さないままなのはどうかと思うけど。