クレジットカードの世界は日進月歩である。
三井住友カードがこの3月から、即時発行を始めている。
私も1枚持っているのに、恥ずかしながら知らなかったのだ。これに関するアフィリエイト記事の依頼を受けて初めて知った次第。
三井住友銀行は銀行系カードの代表格であり、日本におけるVISAブランドの草分け的存在。
老舗なのに、サービス改善に余念がないのはすばらしい。
デザインのリニューアル直後に始めたサービスが、即時発行。
でも、カードカウンターなんてないのにどういうこと?
即日で発行してもらえるクレジットカードは、カウンターのある会社のものに限る。すなわち以下のもの。
- セゾンカード
- エポスカード
- エムアイカード
- ACマスターカード(アコムのカード。自動契約機むじんくんで受け取る)
三井住友カードにはカウンターなどない。どうやって渡す?
答は、渡さない。カード自体は今まで通り郵送である。
最短翌営業日には発送してくれるので、非常に速い。だが、その数日のタイムラグさえ我慢できない人も、カードが来ないままでカード決済ができるのだ。
次の方法による。
- ネットショッピング
- Apple PayかGoogle Pay
要は、カードの現物がなくても、カード番号を発行してくれるので、それを普通に使えるわけである。
ごく最近だが、こんなタイプの即時買い物対応カードが増えてきた。Parcoやヤマダ電機など、QRコード決済を利用し、カード入手前に買い物が可能。
だが、これらの買い物は、カードを発行する店舗限定。三井住友カードの場合、どこでも使えるというのは大きい。
Apple Pay、Google Payは、三井住友カードの場合「iD」に割り当てられる。iDの利用可能店舗は非常に多いので、実店舗でも困らない。
この即時発行方式、JCBが追随するのではないかな。JCBにも、QUICPayという武器があるので条件は同じ。
三井住友カードの即時発行の、注意点。
- スタート時の利用限度額が10万円
- 未成年者不可
- 個人事業主不可
個人事業主の私も即時発行NGだ。もう持ってるし別にいいけど。
利用限度額は10万円しかない。いきなり即日で10万円の買い物をしたら、これが15日締めの翌10日に引き落とされるまで、次の買い物はできないので念のため。
カード本体が届いたら、もっと多く使えるのではないかと思う? そういうことではない。あくまでも10万円の限度額として審査に通るのである。
だから、即時発行でもって高い家電を買うことはできない。アウトレットモールなどではいいでしょう。
この後の限度額増額については、一般的なカードのルールのとおり。
クレジットカード会社は、数か月に一度、会員の途上与信をおこなう。個人信用情報に問題がなければ、年収等に応じて勝手に上げてくれる。
サブのカードとして利用を開始し、のちにメインに昇格させようと思っているならば問題なし。
即時発行の対象となっているカードは多くない。
現在、三井住友の看板スタンダードカードとなっている三井住友カードという名称のカード(旧・クラシック)以外は、次の2枚。
- 三井住友カード(学生)
- 三井住友カード デビュープラス
その他の人気カードである、「A」やアミティエ等は不可。
即時発行の対象となっている学生カードは、2月にひっそり加わった新カード。
それまでは「デピュープラス(学生)」というカードがあった、これは存続しているので、学生カードは後継カードではない。
学生でも、未成年だと即日発行不可なので念のため。
まあ、他のカードも、即日でなくていいのなら、最短翌営業日発行だから、そんなに時間は掛からないだろう。
ポイント還元率が低いのだけ難点な三井住友カードだが、コンビニやマクドナルドで積極的に使うといい。
なにしろポイント5倍になるから。