おかげさまで、セブンカード・プラスの入会キャンペーン、最後の報酬2,000円分がポイントで支払われた。
同時に申し込んだ家内にも入っているはずだ。
これにてこのカードの報酬は完結。夫婦合計で25,500円ゲット。
1月に、1万円分の買い物をしたり、オートチャージを起動させたりしていた。ずいぶん時間が掛かったが、それはまあいい。
このカードの使いみちなのだが、正直もうあまりない。
月に3回、8の日はイトーヨーカドーで5%オフ。そのときは行って使おうと思う。
だけどヨーカドー近くはないし、コロナが終結しないと混雑するから行きづらい。
8の日は、カード決済しないと割引にならないと思っていたのだが、家内によるとnanaco払いでもちゃんと割り引いてくれたそうだ。カードを提示すればいいのだ。
さて今日は、セブンカード・プラスではなくて、このカードにも付いている電子マネーnanacoについて。
カード利用でもnanacoポイントが貯まるので、nanacoが不便だったらカード自体解約候補になる。
nanacoは今、曲がり角に来ていると思う。ちょっとその機能を洗い出して、他の決済と比較してみよう。
nanacoへの愚痴
個人的な愚痴ではあるが、私も一応、モバイルSuicaやモバイル楽天Edyを使いこなしてきている人間である。そのサービス水準からみると、いろいろ不満はあります。
最近腰を入れて、メイン決済にするようになった楽天Edyなど、モバイルで使うと、まあ、なんと快適なこと。
この記事には書いていないが、モバイル楽天Edyはオートチャージが実に快適。買い物時点の残高不足を判断するのではなく、残高が減っていたら勝手にチャージしてくれるのだ。
nanacoに戻る。
私のスマートフォンの、モバイルnanacoアプリを開き、これにセブンカードをかざして「まだ4月末にもらえるはずのnanacoポイントが入らないな」と騒いでいたのだが、どうやらこれではダメらしい。
先ほどセブン銀行ATMで残高照会をしてきた。これによってようやく「センター預かり」から「nanacoポイント」に反映されたらしい。
この後スマホアプリを開いてカードをかざすと、表示されるようになった。面倒くさいな。
nanacoポイントにはなったが、これをnanacoとして使おうとすると、レジで申し出て移行してもらわないとならない。
まあ、それはさして手間ではないのだけど。ただ、先日イトーヨーカドーで「ポイントから支払ってください」とレジで頼んだら「ポイントからは支払えないんですよ」と返された。
こちらの言葉も確かに適当だけど、客がなにをしたいか、意味がわからんか普通。
ヨーカドーの場合は、このnanacoポイントからnanacoへのチャージをやってくれる機械が置いてあるので、レジでの不毛なやり取りを省略はできる。
でも、決済に使うまでに、手数ばっかり増えるなという印象。
クレジットカードの報酬としてもらっているから使っているが、他の決済とゼロベースで比較したときに、どれほどのメリットがある?
モバイルnanacoの場合は、端末でポイントからチャージに移動できるから、それほど面倒はないけども。
モバイルnanacoへのチャージでポイントの貯まるカード、すべて消滅
モバイルnanacoだったら使いやすいのかというと、それもここに来て大きく疑問になってきた。
電子マネーというものは、チャージで貯まるクレジットカードのポイントの有無が重要。
交通系のSuicaなど、原則このポイントしか得られない。だが、JR東日本のビューカードからのチャージで1.5%還元となるので、やたら貯まるのである。
nanacoについては、セブンカード・プラスからのチャージは、当然のように対象。チャージのポイント還元率は0.5%で大したものではないが、利用と併せてWポイントとなる。
これ以外に、モバイルnanacoにチャージでポイントの貯まるカードはというと、すべてなくなってしまった。
私の持っているリクルートカードも、3月までに新規登録しておけば引き続きポイント対象(1.2%)になったのだけど。気がつかなかった。今からでは間に合わない。
楽天カードなど、ポイント還元率1.0%のクレジットカードからnanacoにチャージして使うと、露骨に損してしまう。
カードの価値を、わざわざポイント還元率0.5%にしてしまう行為だからだ。
セブンカードユーザー以外からすると、これによりモバイルnanacoは死んだといっていい。
クレジットカード利用で付与されるポイントの、なにを対象外にするかはカード会社の判断。
だが、同時多発的にポイント対象外となっていったのは、セブンのほうから要請があったからなのか?
いずれにせよ、セブンは自社で全部囲い込むことにしたようだ。
囲い込んで価値の上がることもなくはない。だが、どうやらそれによってnanaco、絶命してしまった気がするのだが。
nanacoのポイント還元率は下がったまま
華々しく登場し、世間を騒然とさせて嵐のように消滅した7Pay。
7PayはQRコード決済である。
この導入時に、nanacoのポイント還元率が切り下げられた。1.0%だったのが、0.5%になった。
つい1年前のことである。7月1日スタートだから実は1年すら経ってない。
つい最近のことだが、この時点においてQRコード決済というものは実に輝いていたなと。
7Payが早々にサービスを止めて、nanacoのポイント還元率はどうなるかと思ったら、一時的なキャンペーンがあっただけで、結局そのまま。
代替措置としては、「セブンマイルプログラム」というものがあって、スマホアプリでこれを提示すれば0.5%付けてもらえる。
うーん。でもこれ、別の話だからな。
モバイルでない、カードタイプのnanacoや、セブンカード・プラス付帯のnanacoを使っている人が、ポイントつけてもらうためにスマホアプリを出すか?
しかもこのアプリ、ポイントのnanaco移行もまだスタートしていない。
プログラムの脆弱性に問題があった7Payの教訓が、悪い方向に作用しているようである。
現在、セブンカード・プラスとの組み合わせによって、nanaco利用の合計ポイント還元率は1.0%である。
まあ、この数字ならば使う価値はあるだろう。
だが、「Suica+ビューカード」が1.5%なのと比べると、新規にnanacoユーザーになる価値があるか疑問。
イトーヨーカドーを舞台に対決しても、8の日以外はSuicaが勝ってしまう。
電車に乗れるアイテムに負けているのは、制度設計として、どうなのか。
8の日だって、モバイルnanacoだけではダメ。セブンカード・プラスの現物を提示しないと5%割引にならないし。
nanacoオートチャージ
nanacoにはオートチャージ機能がある。
これに関しては、イトーヨーカドーとセブンイレブンを日常的に使っている人にとってはメリットだと思う。
モバイルで使わなくても、セブンカード・プラス一体型でもこの機能は便利。
レジでもって残高が少なくても、自動でチャージしてくれる。
Suicaも便利だが、駅の改札を抜けないと(SuicaとPASMOエリア限定)オートチャージは働かない。電車バスにしばらく乗らないときに、残高が不足してしまうことはある。まあ、モバイルSuicaだったらチャージが簡単だから、さしてマイナスでもないけど。
だが、モバイル楽天Edyのオートチャージ、オンラインで残高を確認して勝手に足してくれるチャージの快適さを知ってしまうと、物足りない。
nanacoも使える店舗を増やしてはいるが、結局セブンとヨーカドー限定の電子マネーだなと。こんなところにつくづく感じるわけである。
オートチャージの額が、5,000円以上に限られるというのもよくない。
nanacoの使いみちは?
では、nanacoはもう使いみちはないのだろうか?
Yesだともいえる。
だが、まだ若干世間において、使いみちが存在するようだ。
クレジットカードからのチャージが無価値になってしまった現在でも、クレジットカードとの組み合わせは存在する。
各カードのポイントプログラムの交換先としては、いまだ便利である。
JCBカード(Oki-Dokiポイント)など、1ポイント5円で交換できる。単位が違うが等価である。
共通ポイントへの移行が1ポイント4円なのと比べると、優遇されている。
私もかつてJCBユーザーだったとき、1ポイント6円のキャンペーン時に、モバイルnanacoに替えたことがある。
このときだけは、nanacoもいいだろう。