役に立たないリボ払いキャンペーン(イオンカード)

JCBオリジナルシリーズ

4月に取得したエムアイカードは、行きがかり上リボ払いで使っている。

せっかく先日、銀行まで行って手数料無料の振り込みをしてきたのに、二重払いで返金されたり、まあ大変。

今日もまた1万円、勝手に返金されている。

エムアイカードから謎の返金

リボ払いが初めて、憎らしくなった。

2月に取得したリクルートカードも、3,000円のキャンペーンのため、リボ払いにしている。

こちらのほうは毎月、手作業で支払額を調整し(面倒です)、一括払いにしている。初回手数料無料のリボなのはエムアイカードと同じだが、リボ手数料は発生していない。

こういうこと、できるカードが普通だと思っていたけど。

気が付くと借金が増えるリボ払い、さらに憎んでいる人もいるはず。でも私にとっては、仲間でもある。

リボを使うことによるキャンペーンが結構あるからだ。

今年も、楽天カードですでに6,000円(2年連続)もらった。

JCBカードでも現在取り組んでいて、もらえるのは実に来年になるが、4,000円。

JCBスマリボキャンペーンに参加して4,000円もらう

これらキャンペーンをとっかえひっかえしていくと、自己アフィリエイトで新しくカードを取得するのに加えて収入になる。

昨年は自己アフィリエイトに目覚めたが、今年はリボキャンペーンに目覚めるか。

そう思って、「リボ払い キャンペーン」で検索をしてみた。持っているカードのキャンペーン、すべて追いかけるのはなかなか大変だが、逆にキャンペーンのほうからカードを探してみようと思ったのである。

そうすると、ありました。イオンカードが。

キャンペーンは知らなかったが、カードは持っている。私は家族カードで、家内のカード。

このたび、家内のライフカードを申し込んだ。これは、6月末日が期限の固定資産税を支払うために取得したもの。

10万円使うと1万円分ポイントがもらえる。

だが、イオンカードのキャンペーンを見つけた。こちらにするか。

ライフカードは、追って定期でも買うときに使ったらいい。

そう思ってイオンカードのリボ払いキャンペーンを調べてみた。

はじめてショッピングリボご利用キャンペーン」で、報酬は6,000円である。

イオンカードでリボ払いをしたことはないから、「はじめて」に該当。

キャッシュバックではなくポイントだが、イオンのときめきポイントは最終的にdポイントに換えられるので、現金もらうのと変わらない。

リボ払いを10万円使うと、5,000円。「全リボ」という、すべて自動でリボになる仕組みにすると、さらに1,000円である。

これ自体は、悪くない。

だが、つぶさにキャンペーン内容を確認して、使うのをやめた。こういう内容だったから。

  • 2020年6月20日までの利用が対象
  • 2020年8月20日において、リボ残高がゼロになっていてはいけない
  • リボ残高の随時返済をすると無効
  • もっとも高い毎月支払額(Cコース)が10,000円

うーん。返せない? この要件は厳しいな。

ごく単純なシミュ―レーション。キャンペーンのため10万円を、6月20日までに使ったとする。

イオンカードの締め日は10日。支払日は2日。

6月20日にリボ払いで支払うと、7月10日の締め日で、8月2日が日曜なので3日が支払日。

最初の利息は、23日間の計算によることになる。

100,000 × 15.0% ÷ 365 × 23 = 945.20

イオンカードの場合、利息は毎月の支払額にプラスされる。8月2日の支払は10,945円。

次の支払日(9月2日)の計算はこうなる。

90,000 × 15.0% ÷ 365 × 30 = 1,109.59

この際に、方法はよくわからないものの、全額リボ残高を返す想定にしよう。

合計利息は2,054円

うーん、高い。

しかも実際には、支払いたいのはギリ10万円じゃないのだ。

たとえば15万円支払うと、利息は3,000円ほどになる。つまり、キャンペーンの半額が利息で没収だ。

これでもなお、労せずして3,000円儲けられるという考え方も残る。だが、本当に労せずといえるかどうか。

さらにいやなのは、家内も私もこのカード、日常的に利用していること。

そうすると、関係ない支払いも全部リボになってしまう(全リボの場合)。

結局、推定だが4,000円ぐらい利息だけで使ってしまうのではないか。

心理的には、もはや得をしたとはとてもいえないレベル。

このキャンペーンが、実質的にも心理的にも得になる人というのは、こんな人だけ。

  • 日頃はリボ払いをしないが、キャンペーンを機にリボ払い生活に入ることにした人。利息は最初から支払う気があるため、心理的にはキャンペーン報酬がそのまま利益になると考える。

こんな人、きっといません。

ということはつまり、このキャンペーン自体がアコギな性質のものだということだ。

楽天のキャンペーンなど、もちろん楽天カードの側としては、これを機にリボ払いを積極的に使ってほしいと企んでいるはず。

だが、利用者の側には創意と工夫による抜け道があるのだ。楽天の側も、抜け道があることを前提に制度を設計している。

だがイオンカード(イオン銀行)は、露骨だ。キャンペーン報酬をエサに、最大限利用者からかっぱごうとしている。

ちょっと企業姿勢に問題を感じるので、このキャンペーンには参加しません。

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