5%還元が終わったとたん、通常の還元率までゼロになってしまった楽天ペイ。
なので、すっかり使うこともなくなった。
使う機会は、楽天スーパーポイントを、ポイント加盟店以外で使いたいときのみ。
ただ、たくさんあった楽天スーパーポイントも、ほぼ使い果たしてしまった。楽天ペイも完全にお役御免となっていた。
だがメールが届き、楽天ペイ独自のポイント復活を知る。
7月1日から、ポイント還元率がこうなる。楽天カードの還元率と、楽天ペイの新たな還元率を合算したものである。
- 楽天カードから楽天キャッシュをチャージして、楽天ペイで支払う ⇒ 1.5%
- 楽天銀行、ラクマからチャージして、楽天ペイで支払う ⇒ 1.0%
- 楽天スーパーポイントで支払う ⇒ 1.0%
- 楽天カード支払いで、楽天ペイを使う ⇒ 1.0%(変更なし)
1.0%の還元率が、楽天ペイに加わったことでどうなるか。
楽天ペイの使い方の標準が、根底から覆されることになる。
楽天ペイとは、そもそも楽天カード決済をするための道具であり、この場合に最大の力を発揮していたのである。
この点、チャージして使うことがメインになっているPayPayとは、思想がまるで違っていた。
電子マネーを考えればいい。ポストペイ式(カード決済をする電子マネー)が、iDとQUICPay。
プリペイド式(チャージして支払う電子マネー)が、Suica等交通系や、楽天Edy、nanacoにWAON。
QRコード決済についていうと、ポストペイ式が楽天ペイやd払い。プリペイド式がPayPay、LINE Pay、au PAYなど。
楽天ペイは、ポストペイ式からプリペイド式に移行しようとしているらしい。
なんだ楽天キャッシュって。いや、知ってはいる。電子マネーである。
だが使ったことはない。PayPay残高と性質は似ている。他人に送ることもできる。
以前から、楽天キャッシュをチャージしての楽天ペイ利用法というものはあった。だが損になる方法だったのだ。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージする際のポイント還元率は、通常の半分(0.5%)。だから損してしまう。
今後は、楽天キャッシュでもって楽天ペイの決済をする際に1.0%を付けてくれる。だから足して1.5%となったのだ。
楽天カードでの決済を、楽天キャッシュ経由が追い抜いてしまった。
ちなみに、楽天Edyも追い抜いた。楽天Edyと楽天カードの組み合わせは、チャージが0.5%、利用が0.5%だから足して1.0%。
だから、こちらの記事は多少修正が必要かもしれない。
もっとも私は、引き続き楽天Edyを使う。私の場合、チャージ元がエポスゴールドカードなので、チャージ(1.5%)と利用(0.5%)で、合計2.0%。
新生楽天ペイを上回る。ただしエポスゴールドカードで、年間100万円利用するのが大前提。
モバイル楽天Edyのオートチャージは、激しく便利。
楽天Edyと楽天ペイのグループ内の棲み分けは、いまだにわからないな。単なるライバルっぽい。
こうしてみると、今回の還元率アップは大きなものだが、私には使う理由がなさそうだ。
プリペイド式のQRコード決済も、Pontaと統合されて利便性の大幅に増したau PAYでいい。これも私の場合、楽天Edyと同じ還元率になる。
Suica派の人(駅だけでなく、街でSuicaを使いまくる人)にとっても、乗り換える理由にはならないだろう。
Suicaでも、JR東日本系カードと組み合わせて1.5%になるし。
だが、ポイントサイトのポイントなどを楽天スーパーポイントに変えた際、それを楽天ペイで使った際に1.0%付けてくれるのは、非常にありがたい。
ポイントを2万円もらったとするなら、今後はこれを20,200円と考えていいわけだ。