エルピオでんきからキャッシュバックを《重複して》もらう



エルピオでんきが事業停止!ソフトバンクくらしでんきに乗り換えよう

今日のネタは危険だ。他人に語りたいし、その価値もあると思うから書くのだが、極めてヤブヘビの可能性がある。

法律論は理解している。もらうべきでないお金を受け取ったら、誤って支払った側に不当利得返還請求権が生じる。

そんなにアクセス多いブログじゃないけれど、目にした人がエルピオさんにご注進に及び、まわりまわって「あれ返してちょうだい」にならないとも限らない。

とはいえ、たぶん大丈夫だと思う。エルピオでんきは今月末で営業をやめてしまうのであり、不当利得返還など請求している場合ではないからだ。

会社自体がなくなるわけじゃない(LPガスや都市ガスは続ける)から、一抹の不安はあるけど。

まあ、万一請求されたらネタにしよう。

刑事事件としては、特に心配していない。占有離脱物横領罪は構成しないはず。

事の起こりは、エルピオでんきからの、2月の電気代の引落しがなかったこと。

最初は、引き落としているカードの〆日を超えてしまったからだろうと。2か月分まとめてくると思っていた。東京ガスで、たびたびこういうことがある。

だが、3月になってもやはり引落しがない。営業廃止を知ったのはこの頃である。

混乱して、請求が滞っているのだろうかと思っていた。

4月に入り、ログインして請求書を眺め、やっとわかった。

2月と3月分のすべて、それから今月引き落とされた4月分の電気の一部について、キャッシュバックの名目で相殺が入っている。

請求が滞っているわけでなく、本当に電気代が請求されなかったのだ。

キャッシュバック額を合計すると、23,000円。

そんなもの、エルピオでんきからもらういわれなどない。

私はもともと2020年に「エネチェンジ」経由でエルピオでんきに申し込んだ。23,000円とは、これによるキャッシュバックの額に一致している。

だがこれは、エネチェンジから昨年末にもう受け取った。

ツイッターでどうなっているのか調べたら理由の一端はわかった。

エルピオでんきは、キャッシュバック条件である1年間使わなかった(事業廃止により使えないから当然)利用者に対しても、利用月数で按分したキャッシュバックを行うことにしたらしい。

関係者でないので、想像の域を出ないのだが、エネチェンジとの間に齟齬があるようである。

エルピオでんきとしては、全利用者にキャッシュバックを決めたものの、エネチェンジに渡ってしまった原資を、エネチェンジが止めてしまっている事実があるようだ。

エネチェンジとしては、エルピオからもらったキャッシュバック原資を、条件を満たさないので支払わないのだと。

利用目的の定まった原資を内部留保したら不当利得であり、返さないと横領になりかねないから、まさかとは思うが。とにかく一時的にせよそんな状況があるのだと。

なのでエルピオとしては、やむなく自社で決着をつけることにしたようなのだ。

エネチェンジのキャッシュバック対象者データはエルピオにはない。

だから、私が年末にキャッシュバックを受けた事実もエルピオは把握していない。とりあえず、不明だから支払うことにしたものかと思う。

もっともそうだとして、2月の請求が私にされていない理由とは、直接つながらない気がする。

2月の請求を止めるなら、遅くとも2月初頭にキャッシュバックを決定していなければならないのだが、この際には事業をやめる対外発表はしていないからである。

ともかく、会社間のトラブルを原因にして、結果23,000円の二重取り。儲かってしまった。

事務混乱に乗じて申しわけないのだが、ありがたい。

この記事がヤブヘビになったとして、エルピオも「電気代を請求」することは不能。電気代はいったん存在し、それをエルピオが勝手に相殺したからだ。

だから、法的構成としてはやはり不当利得返還請求しかないが、実際のところこれは難しいだろう。

そもそも、ブロガーに過ぎない私が二重にキャッシュバックを得ていることを立証することすら難しい。

ちなみにもう、我が家のでんきはソフトバンク・くらしでんきに替わっている。

なのにエネチェンジからは、「切り替えが遅れていてすみません」という連絡が来ている。

エルピオでんきからも、早く切り替えないと大変なことになりますよというお知らせが2回届いた。

関係者、みな混乱しているようである。

ソフトバンクくらしでんきはとりあえず、2万円のキャッシュバックを得るため、1年使わないといけない。

もらったら、また次を考えると思う。



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