昨日は、dポイントと楽天スーパーポイントの期間限定ポイントを、どちらも実店舗で使うことができた。
スーパーとドラッグストアである。ネット全盛時代といっても、毎日使う実店舗は非常にありがたいもの。
Yahooにも、期間固定ポイントがある。
これはTポイントだが、業種をまたがって貯まる一般的なTポイントとは別物と思ったほうがいい。
期間固定Tポイントは、Yahooのネット関係サービスでしか使えないものだ。
YahooショッピングやLOHACOなど使っていると、結構貯まるのだが、またネットで使わないとならない。
仕方ないので、買うものがないときは、ヤフオクで商品券など購入したりしたこともある。商品券を出品する側も、そういう利用を当て込んでいる。
だが2019年8月からこれが変わる。
すでに方向性は発表されていたのだが、この期間固定Tポイントが、PayPayボーナスに替わる。
ネットで貯めたサービスを、実店舗で使えるようになるわけだ。
ようやく、これで楽天やdポイントに追いついた。
もっとも、楽天ペイなどに比べ理解の難しいPayPayの世界。さらにわかりにくくなるのは必死。
PayPayライトとPayPayボーナスに加えて、PayPayボーナスミニが生まれるのである。
どうもPayPayは、インフラをアピールするだけで、世界観をユーザーに解きほぐす努力が足りない気がする。ネーミングセンスしかり。
PayPayはQRコード決済を牽引してきたが、仕組みの複雑さ、わかりにくさというものは、普及にあたっての大きなマイナスではなかろうか。
改修できるうちにしておかないと、各社共通のQRコードに替わった際に、楽天ペイに比べて落ちこぼれていることになりかねないと思う。
期間固定TポイントがPayPayボーナスになったとき、PayPayユーザーでない人はこれをどうやって使えるのだろうか。よくわからない。
人の心配まですることはないけれど。
楽天スーパーポイントやdポイントでは、昨日実証したばかりだが、「楽天ペイ」や「d払い」などのQRコード決済を経由しなくても、期間限定ポイントを実店舗で使える。
これに比べると、必ずPayPayを挟まないとならないのなら、不便かもしれない。
PayPayユーザーにとってはどうということはないが、始めていない人にはハードルになりそうだ。
Yahooのサービスで貯まるポイントの本線は、Tポイント。
クレジットカードのYahoo!カードでも、Tポイントが貯まる。
PayPay経由でカード決済したり、チャージしたりする際にも、もちろんTポイントが貯まる。
そう考えると制度設計としては、Tポイント全体を最初からPayPayで使えるようにすべきだったのだ。
ただ、あえてそうしなかったのだと思われる。
TSUTAYAの陣営と、なにかしら意見の相違があったのだろうことは想像に難くない。
今回の期間固定TポイントのPayPay化も、長期的にはYahooのTポイント離脱の一環をなすものだろう。
期間固定Tポイント自体は、もともとYahooのものなので、Tポイント陣営との関係は、表面的にはなにも変わっていない。
自分たちのものをどうしようかはYahooの勝手。
とはいえ、なかなか象徴的ではある。
Yahooが、クレジットカードやYahooのインターネットサービスで貯まるポイントを、TポイントからPayPayボーナスに替えれば、そこで関係解消。
そんな準備も恐らくあるのでしょうな。
そのときは、ソフトバンクも付いてくるだろう。
ただ、Tポイントの側にとっては、Yahooは単なる同格の仲間の1社ではない。
Tポイントサイトも、Yahooアカウントでログインして使うのである。
無理やり分けようとしても、簡単に別れることはできそうにない。
しばらく、この中途半端な状態が続くのでしょう。
TSUTAYAが、〇〇ペイに参入するというのはないだろうか?
なさそうですね。すでにTマネーで大失敗してるし。
(追記)
2019年6月3日から、PayPayがYahoo!ショッピングに対応。
その際、Tポイント(期間固定ではない一般のもの)も充当できるとのこと。
「TポイントがPayPayで使える!」ということで、一瞬画期的かと思った。
よく考えたら、Tポイント自体は今までも普通にYahoo!ショッピングで使えていたわけなので、この点はなんの変更もない。
別に画期的でもない。「PayPayとTポイントを併せて使える」とYahooが告知しているのは、ややミスリードの気がする。