「dカードGOLDで騙された」と憤る人が続出という話。
昨日我が家の場合で検証してみたところ、騙されているかどうかは別にして、年会費の元は取れていないことが明らかとなった。
家内と相談して、このカード止めようかと思ったのだが、なんと今月に年会費支払ったばかりだった。
まあいい。あと1年使って、ギリギリまでdポイントもらいましょうか。
dカードに問い合わせたところ、年会費徴収月の前月15日に解約すればいちばん得だそうだ。6月15日。
解約しようと考えたのはもちろん、dカードGOLD自体の年会費の元が取れていないからである。
だが、別にこのカードの機能自体に不満があってのものではない。
私も日常使いしていないこのカードだが、その機能を再点検してみようか。
dカードGOLDはどんなカード?
- 毎月のドコモのケータイ/「ドコモ光」ご利用料金の10%ポイント還元
というのが、dカードGOLDの最大のセールスポイントです。
つまり、ドコモユーザーに向いたカードです。
ですが、他キャリアのユーザーにとっては意味が薄いということはありません。
NTTドコモは、dポイントについても開放政策を採っていますので、誰でも貯められます。
dポイントをよく使っている人であれば、ドコモユーザー以外であっても役に立ちます。他のゴールドカードと比較して、これを選ぶ余地もあります。
dカードの国際ブランドは?
VISAとMasterCardです。
近年、MasterCardは「Taste Of Premium」という独自の優待サービスを多く提供していますが、dカードGOLDには付いていません。
やや付加サービスは物足りないところ。
dカードGOLDの年会費は?
年会費は1万円(税抜)です。家族カードは1枚無料、2枚目から年会費千円です。
ゴールドカードとしてはごく普通です。
dカードGOLDのポイント還元率は?
dカードGOLDのポイント還元率は、1.0%です。
カード利用100円につき1ポイント貯まります。貯まったdポイントは、1ポイント1円相当で、買い物や携帯料金に充当可能です。
還元率1.0%というと、業界でもトップクラスの数字です。
楽天カード、Yahoo!カード、オリコカードザポイントなどが有名ですが、それらと同等の還元率です。
dポイントは、以下の通り様々な貯め方がありますが、共通ポイントなのですべて1か所に集まります。
- クレジットカードのショッピングで
- 携帯料金の支払いで
- dポイント加盟店で
クレジットカードのポイントプログラムは、貯めたポイントを利用する前に、移行の手続きが必要な場合が多いです。
最初から共通ポイントが貯まるdカードGOLDは、ポイント管理が楽で、使いやすいです。
共通ポイントといえば、TポイントやPontaが先駆者です。
後発のdポイントも、楽天スーパーポイントと並んで今やすっかり普及しました。
dカードGOLDのメリットは?携帯料金の10%ポイントバック
dカードGOLDが、ドコモ携帯を使っている人に最適なのは、携帯利用料金の10%がポイント還元されるためです。世帯利用分を合算できます。
年間10万円携帯料金を支払う人なら、1万円がポイント還元されるので、ゴールド年会費が取り返せるわけです。
ですが、この部分が想定通りいかないというので、一部で物議をかもしているわけです。
ポイントの貯まる料金とは、次のものだけです(割引サービス適用後)。
- 基本使用料
- 通話・通信料
- 付加機能使用料
携帯電話本体分割代金などは対象外です。
このため、イメージほどポイントが付かないと感じる人も多く見られます。
ただ、ゴールドカードが欲しいという人については、期待ほどポイントが付かなくても実質的に年会費の割引を受けているようなものです。
いっぽう、ポイントが期待通り付かないならゴールドカードなんて要らないという人は、ゴールドカードでないdカード(年会費実質無料)がいいかもしれません。こちらもポイント還元率は同等です。
注意したいのは、dカードGOLDで毎月の携帯電話料金を支払っても、この額に対して1.0%のポイントはつかないということ。
携帯料金の10%というのは、「dカードGOLDの会員であり、ドコモユーザーである」ことに基づき支払われているものなのです。ややこしいです。
他にもクレジットカードを持っている人は、そちらでの引落しにすることをお勧めします。別のカードなら、ちゃんとポイントが付きます。
「ケータイ補償」つき/3年間で最大10万円
dカードGOLDには、ケータイ補償が付いています。
紛失や盗難、あるいは全損などで、携帯電話を買い替えなければならない時に役に立ちます。
この際の補償が最大10万円です。
ハードな携帯端末の使い方をする人にとっては、助かるサービスでしょう。
ドコモのケータイ補償サービスとは別物です。
「dカードGOLDを持てば、ケータイ補償サービスは不要」とは言い切れません。両方あってもいいのではないでしょうか。
ゴールドカードのサービス「海外旅行傷害保険」
dカードGOLDの、ゴールドカードとしての機能を見ていきましょう。まず、海外旅行の際に必須の、傷害保険の内容から。
dカードGOLDの海外旅行傷害保険について、死亡・後遺障害時の補償が「自動付帯」と「利用付帯」とで異なります。
自動付帯は、カードを持っているだけで保険が適用されること。
利用付帯は、事前に旅行代金等をdカードGOLDで支払った場合に適用されること。
つまりdカードGOLDは、持っているだけで保険が適用されるものの、旅行代金を支払っていないと補償が手薄になります。
もっとも、海外旅行傷害保険で最も大事なのは、現地で医師の治療が受けられることです。この補償については自動付帯となっていますので、それほど心配しなくていいでしょう。
カード会員・家族会員への補償内容は以下のとおり。十分な額です。
- 傷害死亡 1億円(ただし自動付帯5,000万円)
- 後遺障害 最大1億円(ただし自動付帯最大5,000万円)
- 傷害・疾病治療費用 300万円
- 賠償責任 5,000万円
- 救援者費用 500万円
あとは、家族カードを持たない家族のための家族特約が付いています。
特に、家族カードを持てない未成年の子供への補償は大事です。
家族特約の内容はこちら。
- 傷害死亡 1,000万円
- 後遺障害 最大1,000万円
- 傷害・疾病治療費用 50万円
- 賠償責任 1,000万円
- 救援者費用 50万円
家族特約の額ですが、最も大事な治療費の上限が50万円しかありません。
医療制度の違う海外において、これでは不安を禁じ得ません。
つまり、未成年のいる家族旅行の場合、dカードGOLDだけでは心もとないという結論です。別途、保険商品に加入しないと心配でしょう。
大人だけの旅行ならば、dカードGOLD1枚でも間に合います。
ゴールドカードのサービス「空港ラウンジ」
dカードGOLDで、フライト前に全国の空港ラウンジが無料で利用できます。
国内ラウンジ以外に、ホノルルの「ダニエル・K・イノウエ国際空港」のラウンジも利用可となっています。
ゴールドカードとして、ごく普通です。
電子マネー
カード本体に、電子マネーiDが内蔵されています。
iDはドコモの開発したポストペイ型電子マネーで、使えるお店は、コンビニをはじめとしてかなり多いです。
iDなら、お店でタッチ決済ができます。代金は、iD利用時と同時に、dカードGOLDの利用となります。
dカードGOLDの評価
ゴールドカードとしては、ごく普通の1枚といえます。
携帯料金支払いによりポイントのもらえるドコモユーザーにはメリットの大きなカードです。
ですが、他のキャリアの人であれば、わざわざこのカードを持たなくても、同等の年会費でもっといいカードがたくさんあるでしょう。
「カードを持つ楽しみ」があまり湧いてこないのが、正直な印象です。
海外旅行傷害保険と国内ラウンジ利用については価値があるものの、それ以外のサービスがほとんど見られません。
高いポイント還元率も、スタンダードのdカードと同じです。印象がどうしても薄くなります。
dカードGOLDの真のメリットは!
「ドコモユーザーなら持っていてもいい」、その程度のカードというのが、dカードGOLDの評価です。
ですが、カード本体の機能とは別に、大きな(即物的な)メリットがあるのです。
それは次の2点。
- ポイントサイトからの申込みで、常にポイントが多く付与される
- dカード自体も、入会キャンペーンで付与されるポイントが常に多い
ハピタス、またはmoppyから申し込んでdカードGOLDを作るとかなり得です。
各ポイントサイトから18,000円分のポイント、ドコモから最大15,000円分のポイントがもらえます。お小遣い稼ぎにぜひ。