先日、家内は固定資産税を一括納付した。都税クレジットカードお支払サイトで支払える。
この支払いのために、新規に楽天カードを申し込んだ。ポイントザクザク。
カード納税の場合、手数料が掛かるのは難点だが、楽天カードの高いポイント付与のおかげで損はしない。
ところで今月末にはこの請求が来る。当たり前だが。
昨年までだと現金で支払っていたもの。その請求が2か月遅れて、さらにポイントが付いてくる。いいこと尽くめだと思う。
それはそうと、楽天カードはリボ払いのキャンペーンがやたらあるので、今回もなにかないか期待をしていた。
なにかしらポイントがたっぷりもらえるキャンペーンがあれば、その恩恵を受けようと。
そうしたら、出ました。
「あとからリボ払い」で、「リボ初回手数料全額キャッシュバック」だそうな。ポイントでなくてキャッシュバックだ。
早速エントリーした。固定資産税以外の細かい支払は一括払いで8月27日に支払ってしまうが、固定資産税のみリボにする。
どういうことか。
「あとからリボ払い」は、どこのカード会社にも同じ仕組みがある。
一括払いで支払ったものを、リボに変更するものである。
一括払いだとささやかな手数料しか入らないが、リボにすれば手数料という名の利息が付く。カード会社としてはウハウハである。
賢い消費者は、むやみにリボ払いを使ったらいけない。
だが、もう一段賢い消費者は、キャンペーンのときだけリボを使う。
もっとも、楽天カードのほうだって、キャンペーンでのポイントバラマキにより、リボ払いの癖を付けさせようとしているのである。損して得取れ。
楽天パンダ釈迦の手のひらで踊る、カードホルダー孫悟空。
ま、いいや。
15万円の支払いをリボに変更したとする。
そうすると、締め日(7月31日)から、本来の支払日(8月27日)までの間に、リボ手数料が発生する。
150,000 × 15.0% ÷ 365 × 27 = 1,664
この初回手数料を、キャンペーンでキャッシュバックしてくれるのである。
本来の締め日、8月27日からはリボ手数料が発生する。
あれ? よく考えたら、損はしてないが別に得もしていないのでは?
当初このキャンペーンに乗るおかげで、請求を1か月先送りできると思っていたのだ。
別に、このまま実質的にローンに移行してしまおうと思ったわけではない。やがては払う。
たとえば9月27日に、1か月遅れで一括返済したとする。
そうすると、改めて、8月27日から1か月分の次の手数料(利息)を払わなければならない。
150,000 × 15.0% ÷ 365 × 31 = 1,910
もちろん、1か月借りているのだから利息を支払っても当然なのではあるが、目的を考えるとなんだか釈然としない。
利息を支払いたくなければ、1か月待たず、繰り上げて返済してしまえば手数料はその日数のみ。こちらにゆだねられているのはいい。
なのだが、極端な例として、利息を一切支払わないためには8月27日に繰上げ返済しなければならない。
でも、これは本来の返済日。キャンペーンでキャッシュバックをもらってもまるで意味がないではないか。
一括払いにしていれば発生しないはずのものを、わざわざ発生させておいて、またもらうだけだからだ。
なんだか狐につままれた気分。
策士策に溺れるというところか。
ポイントをもらえるキャンペーンのほうがよかった。
こちらで紹介しているような、得するキャンペーンもあるのだが、気を付けましょう。
まあ、せっかくだから1か月程度は借りておくか。