Tポイントvs.Ponta(交換先編)



老舗の共通ポイント、TポイントとPontaを闘わせる第2弾。

前回「モバイル比較編」:

Tポイントvs.Ponta(モバイル比較編)

今回は、貯まった共通ポイントの交換先について。期間固定のポイントについては対象外。

各種商品にも交換できる点は、クレジットカードのポイントプログラムと一緒。特にTポイントは交換できる商品が豊富。

だが共通ポイントは、非常に「通貨」に近い存在である。通貨としての真価を測るためには、交換先の金銭的価値で判断したいもの。

どちらのポイントも、交換することなく、加盟店において1ポイント1円で利用できる点は一緒。

《Tポイントの交換先》

  • ANAマイル
  • キューポ(JR九州)
  • 電気料金に充当(関西電力/中部電力)

《Pontaの交換先》

  • JALマイル
  • dポイント
  • LINEポイント
  • Playbitギフトコード
  • 電気料金に充当(中部電力)

共通ポイントとは、それ自体、他のポイントプログラムから見た際の交換先でもある。

交換先として「Tポイント」「Ponta」を選べるポイントプログラムは非常に多い。

電力・ガス系ポイントや、「Gポイント」などは、両者に対し等価で交換できる。

三井住友カード(ワールドプレゼント)や、ジャックスカード(ラブリイポイント)なども、若干目減りはするが、TポイントとPontaへの交換条件に違いはない。

まず交換先としての選択において、TポイントとPontaは露骨なライバルとなる。

Pontaの場合、リクルートのグループ共通ポイントであるリクルートポイントから等価交換できるのは大きなメリット。

どちらのポイントも、有効期間が長い(利用し続けている限り無期限)という特長があり、さまざまなポイントを集約するために役立つ。

ところで、共通ポイントからの交換先の数は、それほど多いわけではない。

その中で航空会社のマイルなど、大きく貯めたほうが価値が高くなるので、共通ポイントに集約してから交換すると便利。

TポイントはANAで、PontaはJAL。住み分けている。

交換単位は、Tポイントが500からに対し、Pontaは2から。

交換率自体は、2ポイントに対し1マイルなので同等。これは多くのクレジットカードのポイントプログラムと同様。

だから、各種クレジットカードから共通ポイントへの交換において目減りしないことが前提だが、最終的なマイルの価値は変わらない。

マイル以外では、Pontaにだけ、特筆すべき交換先がある。dポイントである。

Pontaからdポイントに、手数料なしで、同等の交換ができる。これは非常に大きなメリット。

dポイントや楽天スーパーポイントなど、後発組の共通ポイントが優れていることのひとつは、QRコード決済でポイントが使えることである。

Tポイントなど、Paypay陣営から排除されてしまったのは、今にしてみると痛恨の極みであろう。

Tポイントも確かに、多くの店舗で決済に充当できるもの。だが、QRコード決済で使えるとするなら、利用店舗の数は大きく変わってくるわけだ。

ドラッグストアとコンビニを例にとるなら、現在「ウェルシア」「ファミリーマート」でTポイントを決済に使える。

だが、仮にPaypayでTポイントが使えたとするならば、ほぼすべてのドラッグストアとコンビニで、Tポイントを決済に利用できることになるわけだ。この違いは果てしない。

dポイントの場合は、dポイント加盟店で支払いに使えるだけでなく、d払い加盟店でも支払いに充当できるのである。

Pontaからdポイントへの交換ルートがあるということは、つまりPontaからQRコード決済へのルートが開通したということになる。

なお、dポイントからPontaへの交換も等価で可能だが、手数料(1回につきdポイント250)が掛かる。

PontaからLINEポイントにも交換できるが、Ponta120ポイントに対しLINE100ポイントと目減りするのはデメリット。

さて、今回の勝敗を決定する。

どちらもマイルに交換できる。だが、dポイントに交換できるPontaのメリットは計り知れない。

なにしろ、dポイントのサービスをすべて使うことができるのである。

Pontaを貯めながら、dポイントのサービスをすべて念頭に置くことができるのは大きい。

というわけで、またしてもPontaの勝ち

シリーズはまだまだ続きます。

Tポイントvs.Ponta(還元率編)

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