三井住友ゴールドカードのポイント還元率を検証する



クレジットカードを、ポイント還元率で比較するようになると、ゴールドカード等、年会費の高いカードにいささか疑問を持つようになる。

それがまさに私。現在、ゴールドカードを解約しようと準備を続けているところ。来月の請求が来たらついに解約予定。

といってももちろん、カードを持つ目的は還元率だけにあるわけではない。カードの特典重視で持つのも、普通のこと。

ゴールドカードは無意味だなどという気はない。

だが、ステータス的にも機能的にも、ゴールドカード程度ではいささか中途半端な気もしてならない。コスパが悪い気がする。

プラチナまでいけば、レストラン1人分無料や、航空会社のラウンジ利用など新たな機能が出てくるので、価値がありそうに思う。

そんな中途半端なきらいもあるゴールドカードの中では、老舗の三井住友ゴールドカードは、高いステータスを維持しているほうだろう。
取得難易度は、やたら高いわけではないが。

海外旅行傷害保険など、プラチナカード並みの機能を誇る。家族カードを持てない未成年にも役立つ、家族特約もついている。

だが、還元率に限っていうならどうだろう? ゴールドならメインカードにすることが多いだろうが、その実力は?

ゴールドに限らないが、三井住友カードには、マクドナルドやコンビニでのポイント5倍という特典もあったりはする。だが、日ごろのポイント還元率が0.5%で低め。

いっぽうで、年会費割引サービスや、利用実績によるボーナスポイントがあったりする。そのため、年会費を考慮した実際の還元率がよくわからない。

自作のカードパフォーマンス計算機を使って計算することにする。

カードパフォーマンス計算機(三井住友ゴールドカード)

(クリックするとダウンロードが始まります。マクロはないので安全です)

年会費割引

三井住友ゴールドカードの年会費は10,000円(税別)。

初年度年会費は、Web申込みにより無料。翌年度からの年会費が問題となるが、安くする方法がある。

このうち、まず1,000円引きにするのは簡単。紙の明細を送ってもらわず、Web明細にすればいい。

次に、年間100万円カードを利用すると、年会費20%割引。300万円利用で半額。

年間100万円利用したとすると、この2つの割引により、税込価格でこうなる。消費税は10%にした。

(10,000 × 0.8 – 1,000)× 1.1 = 7,700

これ以外に、リボ払いの「マイ・ペイすリボ」で実際にリボ払いをした実績があると、年会費半額となる。ただし上記2種類の割引とは併用なし。

ポイント優遇

次に利用実績によるボーナス。

年間50万円以上の利用で、支払金額に応じてボーナスがある。10万円刻みで相応のボーナスがあるのは嬉しい。

100万利用した場合は、300ポイント(1,500円相当)もらえる。

こちらは、カードパフォーマンス計算機の毎年の「年間リターン」に足し込んでいる。

年会費とボーナスを考慮した還元率

年間100万円を利用したとして、年会費割引と利用額ボーナスを考慮した、5年間の還元率は0.03%

ちなみに、初年度の年会費無料でギリギリ黒字になったが、6年目からはマイナスになっていく。

三井住友ゴールドカードは、年間100万円程度の利用額では年会費を取り返すのは難しいようだ。

年会費のことは気にしない、ゴールドらしい使い方をする人が向いているように思う。


三井住友ゴールドカード

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