リボ払いで新たな知識を得る(JCB)

JCBオリジナルシリーズ

本業のライティングで、微妙に知らない領域がテーマになるととてもありがたい。

私はリボ払いについては計算方法、金利をはじめ、よく知っているつもりである。だが、はじめての知識を得て驚いた次第。

執筆テーマは、JCB CARD Rというクレジットカードについて。

もちろん、依頼を受けて書いたものと同じ内容の記事は書けない。著作権はクライアントのものである。抵触しないことを書く。

このカードは、リボ払い専用カード。

リボ払い専用カードといっても、多くのカードではリボ回避が可能である。

これは、「初回手数料無料」のリボ払い特有の性質である。私が自己アフィリエイトで入手した、三井住友カード「エブリプラス」もそんな1枚。

毎月の支払額を、普段使う額より高くしておけば、リボ残高が発生しない。初回手数料無料のタイプのカードではこの場合、手数料の計算対象が存在しないので、手数料ゼロで使えるのである。

三井住友カードは、リボ専用カード以外でも、「マイペイす」というリボ設定はこの手数料無料タイプ。この手を使うと、年会費が割引になったりする。

「初回手数料無料」という言葉があるということは、原則はそうでないということ。

楽天カードやYahoo!カード等、しょっちゅうリボ払いキャンペーンをしているカードが典型例だが、リボ残高を一切残さなくても、締め日を過ぎると支払日までの間に手数料が発生する。

一回払いに手数料を加えて支払うなんて、まるで無意味な方法。だが、キャンペーンでもらえるポイントが高い場合は全然アリである。実際、Yahoo!カードから、このキャンペーンで計6,000円分のポイントもらっている。

JCB CARD Rも、原則通りのリボ。初回手数料無料ではないので、リボ回避はできない。

JCBには、リボ払い専用カードとして、もう募集を停止した「JCB EIT」というカードがあった。こちらではリボ回避ができたのに、現在できなくなっている。

JCBの場合、一般のカードの自動リボ設定も、初回手数料無料の「支払い名人」から、必ずリボが発生する「スマリボ」に替わっている。

リボ回避できないリボ専用カードとしては、他に「Ponta Premium Plus」のリボ払い専用カードもそう。

リボ回避ができないカードなど、持ちたくないと思う人も多いだろう。

だが、JCB CARD RもPonta Plemium Plusのリボ専用カードも、ポイント還元率が2.0%と非常に高いのである。だから、実はリボ手数料を支払っても高還元率なのであった。

現在のカード界では1.0%の還元率のカードが高還元率だが、JCB CARD R等だと、リボ手数料を考慮した実質ポイント還元率がこの数字に極めて近くなる。

ただしこの高還元率カード、使い方は難しい。「毎月の支払額をかさ上げしてリボ残高を残さない」という方法が、そもそも存在しないのだ。

だから、一回払いに近い使い方をしようとするなら、毎月支払増額申請をするか、まめにATMで繰上げ返済をする必要がある。初心者向きではない。

さてこのカード、リボ払いが発生したときは還元率2.0%だが、リボ払いが発生しないときは、JCBの基本通り0.5%。

これは、電子マネーのチャージなど、例外的に一括払いになる場合のみを指しているのか?

この意味がわからなかったので、電話して訊いてみた。

繰り返し尋いてやっとわかったのだが、毎月のリボ支払設定金額(5千か1万円のどちらかしかない)を下回る請求しかない場合は、リボ払いが発生しないのだそうだ。

おや、JCBはそうなのか? 初めて知った。「JCBではこうなんです」ということだった。

こういうリボ設定のカード、他に聴いたことがない。

ひとつ賢くなった。リボみたいなややこしいものは、自分の知っている狭い範囲の思い込みで語りがちである。その戒めになりました。

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