ポイントとQRコード決済の区別ついてますか?(ポイント編)

私はスマートフォンアプリを使いこなし、常に便利な決済を心がけている。

当ブログでもいろいろお勧めしている。そして、自分の体感に基づき使いにくさを明らかにすることもしている。

だが時として、使いこなせない人の気持ちに無頓着なこともあるかもしれない。

そういうときに、家内と話すと面白い。あ、そうか、こんなことも区別ついてないんだという。

家内に説明することで、私もまた、「一体なにが難しいか」を改めて認識するのである。

そして家内の視点から現実を見直したとき、われわれがいかに難しい世界に生きているかを改めて思い知り、愕然とするのである。

その難しさ自体と、気づき自体がまた、とても面白かったりする。

さて本題。

ポイントと、電子マネーと、QRコード決済、それぞれ区別が付いていますか?

ツイッターで以前、d払いについて検索していたら、セブンイレブン店員のツイートがあった。

客がモバイルのdポイントカードを出して、付けてくれと言うのだと。

うちではdポイントは扱っていないと答えても、「前に付けてもらった」と客は引かない。

セブンでは確かに、dポイントカードの扱いはない。

扱っているのはd払い。d払いは決済の種類であって、dポイントを付けるかどうかとは別次元の話なのだ。

そもそもセブンイレブンで、貯まるポイントなどはない。

d払いアプリを出して決済をし、これがdポイントだと思っている客もいると。

困ったものだ。自分の勘違いした希望が通って「ほらな」と得意な客、実に痛い。

決済をすることによって、セブンでポイントが付いたと思っているわけだ。セブンではポイントは付かないが、決済ではポイントが付くわけで、まるっきり間違っていないところが恐ろしい。

冷静に考えてみると、現在のこのカオスな状況自体が、難しすぎるのだとも思う。

本当にわからない人のため、または今まで興味がなかった人のためにきちんと説明してみよう。

ポイントカードとQRコード決済の違い

ポイントカードというものは、ひと昔前までは、紙やプラスチックでできていた。

もちろん店舗別。

財布の中がポイントカードで溢れていた時代、出てこなくて困るという問題はあった。だが、ポイントカードってなに?という問題など、あり得なかった。

当時は、ポイントカードはとりあえず出しておけばいいことがあるだろうというものだった。スタンプがいっぱいにならない限り役に立たないため、事実上多くの人が失効させていたのにも関わらず。

今から思うと、そんな時代のほうが、ずっと単純で変なものであったのかもしれない。

これを劇的に変えたのが、Tポイントだったのである。当時は、業界をまたがって使える画期的な存在であった。

さてその後、モバイル時代になってもポイントカードの役割が根本的に変わったわけではない。昔の感覚のままの人も多いだろうが。

現在の共通ポイントは、失効することは少なくなり、そして少ないポイントから買い物に使うことができて、実に便利。

共通ポイントとは、おおむね次のものをいう。

  • Tポイント
  • Ponta
  • 楽天スーパーポイント
  • dポイント
  • au WALLETポイント

Ponta以外は「ポイント」という言葉がついているから、わからないことなどなさそうに思える。

だが、「決済にも使える」「モバイルで使える」という点において、電子マネーと性質が近接している。

だから、ますますわからなくなるのだ。

そして、QRコード決済との区別もきちんとしなければならない。

これは楽天ペイの画面。

還元率ゼロになった決済だが、今でも結構使う。

使うのは、楽天スーパーポイントが決済に充当できるからである。期間限定ポイントまで使えて、これは非常に嬉しいサービス。

画面下部にある「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れるだけのこと。

だが、ポイントについてしっかり理解していない人にとってはこれは混乱の極み。

家内も最近、楽天スーパーポイント加盟の実店舗において、この楽天ペイ画面を出し、ポイントを付けてもらえなかったそうだ。

家内もわかっていないし、店員もわかっていない。

そもそも、決済に使う楽天ペイアプリを出している時点でなんだかな。楽天のポイントアプリも入れてるのに。

でも、楽天ペイアプリを開いてしまってもいい。赤枠で囲った部分にちゃんと、「ポイントカード」タブがある。

ここをタップしていればよかったのだ。

とりあえず、ポイントは「貯めるもの」。貯めれば決済にも使えるが、まずはレジで性質を混乱しないようにしたいものだ。

決済とは別に、ポイントカードがあって、それを提示するのだということ。

そして、ポイントを付けてもらえるのは、ポイントカード加盟店だけだということ。

楽天スーパーポイント加盟店でないドラッグストア(たとえばスギ薬局やトモズ、ここからファイン)でもって、楽天スーパーポイントを付けてもらうことはできない。加盟店じゃないから。

ドラッグストアではどう決済する?(2020年4月改訂版)

だが、楽天ペイで決済することができるので、結果的にポイントが使えるわけである。でもこれは楽天ペイの内部において、どこからの充当を優先するかという、別の話である。

私がふと、家内の楽天スーパーポイント残高を見てみたら、今月末で消滅する期間限定ポイントが350円分ぐらいあった。

これは、楽天ペイの利用で得たものである。少し前までの、5%還元によるもの。

楽天スーパーポイント(期間限定)の使いみちを考える

家内に伝えると、本日ドラッグストアで使うという。楽天スーパーポイント加盟店でないドラッグストア。

家内は何度も使っているのだが、いまだにQRコード決済と、ポイントカードを感覚的に理解していない。これで楽天Edyが加わったら大変だが、使っていない。

レクチャーをして、送り出した。注意点は、次の通り。

  • 楽天ペイの画面で、「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを必ず入れること
  • ポイントで支払うとか、余計なことは一切言わないこと

レクチャーの甲斐あって、無事期間限定ポイントはなくなりました。

通常のポイントもなくなり、差額は楽天ペイにセットしている楽天カードで決済。

めでたしめでたし。

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