クレジットカードのゴールドカードは、ステイタスが高く、持つのが難しいという印象を持っている方もいるでしょう。
実際はそうでもなくて、一般カードと、審査の中身はさほど変わりません。
それでも、年会費が高いゴールドカードが多いのは確かです。年会費1万円程度は普通です。
年会費分をカードのサービスで取り返せるかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。結局、カード会社の収入になるわけです。
さて、そんなゴールドカード界にも異端児があります。
年会費無料のイオンゴールドカードです。ただし、一般からの申込みは受け付けていません。
どうやったら持てるかというと、意外と簡単です。
イオンカード(WAON一体型)やイオンカードセレクトという一般のイオンカードで、年間100万円以上のショッピングをすればいいのです。
1年間の期間は定められておらず、いつからでも、12か月間に100万円の利用があれば、ゴールドに招待されます。
その他、イオン銀行の住宅ローンを契約した人もイオンゴールドカードを持てます。
それ以外は明記されていないものの、カード利用回数の多い人なども、招待されることがあります。
この年会費無料のイオンゴールドカード、ゴールドカードとしてのメリットはなにがあるでしょうか。
もちろん、色だけが金色なのではなく、ちゃんと特典があります。
イオンゴールドカードには海外旅行傷害保険が付いている
海外に行く際に必須の海外旅行傷害保険ですが、年会費無料でもイオンゴールドカードに付帯しています。
「最高5,000万円」の保険ですが、これは死亡・後遺障害時の数字です。
もっと大事なのは、日本と医療制度の異なる海外で、実際に医療を受けられるかどうか。
イオンゴールドカードでは、ケガ・病気の際の医療費補償が、「300万円」となっています。
2019年4月1日に補償額が上がり、これ1枚で海外に行ける十分な額となりました。
年会費1万円程度のゴールドカードでも、ここまでの額はあまりありません。
イオンゴールドカードの補償額をまとめてみてみましょう。
傷害による死亡・後遺障害 | 5,000万円 |
傷害による治療費用 | 300万円 |
疾病による治療費用 | 300万円 |
携行品損害 | 30万円 |
個人賠償責任 | 3,000万円 |
救援者費用 | 200万円 |
治療費用以外では、個人賠償責任と救援者費用が大事です。
旅先でものを壊してしまったとき、人を傷つけてしまったときなどの補償が個人賠償責任。
入院した旅行者のために、家族が現地に駆け付けるための補償が救援者費用です。
これらも、充実の額です。
「家族特約」はありません。
カード本会員と家族カード会員には補償がありますが、家族カードを持てない未成年の子供について保険は効かないので、気を付けてください。
もうひとつ注意点ですが、イオンゴールドカードの保険は「利用付帯」。事前に旅行代金を、イオンゴールドカードで支払うことが必要です。
海外旅行の全額である必要はなく、出発空港までのリムジンバスや電車の代金をカード決済しているだけでも構いません。
レンタカーは対象外です。
また、入院通院補償が1日3,000円付いている、国内旅行傷害保険もイオンゴールドカードに付帯しています。
こちらも、旅行代金や宿泊費を事前にイオンゴールドカードで支払う必要があります。
イオンゴールドカードには、空港ラウンジサービスがある
一般的にゴールドカードは、国内空港出発時に空港にあるカードラウンジを無料で使えます。
とはいえ、年会費無料のイオンゴールドカード、もともと羽田のラウンジ以外は使えなかったのですが、これも2019年から大きくサービスが拡大されました。
現在では、以下の空港のラウンジが使えます。
- 羽田(国内線)
- 成田
- 新千歳
- 伊丹
- 福岡
- 那覇
イオンゴールドカードでは、イオンラウンジが使える
全国のイオン店舗には、ゴールド会員用のイオンラウンジがあります。
ドリンクサービスがあり、買い物の途中に休憩ができます。
買い物に行くたびに毎回使えるのは、ちょっとしたメリットでしょう。
もっとも、イオンの株主総会でも言及があったようですが、株主とゴールドカードホルダーの両方がラウンジを使うため、現在混雑しているのが問題となっています。
イオンゴールドカードを持つためには、まずイオンカードから
手厚い海外旅行傷害保険の付いたイオンゴールドカード、1年間しっかりカードを使えば手に入ります。
イオンカードを持ち、公共料金や通信費などの引落しをすれば、1年間で100万円というのは、届く数字です。
イオンカードというと、イオンの商業施設で割引をしてくれるカードというイメージが強いかもしれません。実際そのとおりなのですが、イオンの利用の有無にかかわらず、無料ゴールドカード取得のために年間100万円使うという発想があってもいいのではないでしょうか。
「イオンカード(WAON一体型)」か、イオン銀行一体型の「イオンカードセレクト」を持つようにしてください。
ディズニーデザインのカードも対象で、この場合、ゴールドになってもディズニーデザインです。
人気のミニオンズなど、キャラクター付きのカードの場合、1年に100万円使ってもゴールドカードになりません。ご注意を。