国を挙げてのキャッシュレス強化策がますます浸透してきた。
自分の代で商売を終わらせようと思っている人は別にして、生き残ろうとするにあたり店舗の側もキャッシュレスに対応しようというのは当たり前の発想。
現金オンリーだった小規模店舗にも、キャッシュレスの波が押し寄せている。
この風潮を見つつ、「そのうちキャッシュレスの費用が定価に乗っかってくるのだ」と眉をひそめる人もいる。わけがわからない。
現在の日本において、健全な物価上昇ほど強く求められているものもないじゃないか。キャッシュレス費用が定価に上乗せされて、なぜ困る。
キャッシュレス派の私は、ちゃんとポイント還元受けるから物価が上昇しても平気だ。
さて、街の人気のパン屋に久々に行くと、PayPayステッカーが張られていた。5%還元の赤い旗も。
支払おうとすると、レジにAirペイのステッカーが貼られている。多くの決済に対応しているのだ。
AirペイはオダギリジョーのCMで知られる。
ユーザーの使う「PayPay」「楽天ペイ」など〇〇ペイとはペイの意味が違う。店舗の決済システム、POSシステムである。
各種電子マネー、クレジットカードも使えるが、ここはPayPayがいいだろう。
だが、このQRコード決済熟達者の私が、大いに戸惑った。
PayPayは、「スキャンする」か「スキャンしてもらう」が普通。
Airペイの場合、「スキャンしてもらう」のではあるが、コンビニのようにスキャナーで読み込んでもらうのではない。
自分でQRコードを出して、タブレットに表示される先方のスキャナーにコードを読み込ませるのである。
タブレットのカメラに提示しないといけない。カメラは、当たり前だが画面の隅にある。
画面の隅に私のスマートフォンの画面を当てて、読み込んでもらう。
金額を入力したりする手間はなく、無事済んだ。
ちょっと脳ミソがクラクラした。つまり、ユーザーはスキャンしてもらうのに、自分でスマートフォンをかざして読み取らせないといけない。主体がどこにあるのかわからなくなって混乱した。
ちなみに、コンビニだとPayPayのトップページに表示されているバーコードもOK。
Airペイではどうなんだろう。QRコードを出してくれと言われたからそうしたけど。
スキャン方式も難しいが、なんとか慣れるもの。爺さん婆さんでもなんとかなる。
だが、タブレット読み込み方式は、もうちょっとハードル高いなと思った。
このパン屋も、サービスのためにそうしてくれているのだと思う。自らスキャンしてもらい、金額を入力する仕組みよりはいいと。
だが、結果としてまた決済方法が増えている。
嘆いているわけではない。実に面白いなと思いましてね。
ちなみに、324円の決済で、ポイント還元は32円。
ワクワクペイペイのおかげで、10%の還元だ。